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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

連覇を狙う、谷原秀人

先週のANAオープンは最終日の最終ホールにボギーを打って、テンションが一気に下がったが、それでも結果的には単独5位。

「自分でも、意外だったんですが・・・」。実は、今季はこれでトップ10入りは5度目だ。
賞金ランクも19位につけ、結果だけみればけっして悪くない。
しかしなぜか、妙に悪いような気がしてしまうのは、そのトップ10入りも優勝争いの末に、というわけではないこと。
また、賞金ランクで2年連続4位に終わった昨年と一昨年と比べても、どこか内容に見劣りをしてしまうからだろう。

昨年は、5月のマンシングウェアオープンKSBカップでその年初優勝をあげ、今大会で2勝目。このころからすでに、賞金レースに名乗りをあげるなど、 大活躍だった。

「でもその分、終盤に息切れしたから。それが、この数年の僕のパターンだったから。今年は、その逆になれば面白い」とニヤリと笑った。

つまり、今年の谷原はこの大会からが、今シーズンの本格スタート。

会場の京都府・城陽カントリー倶楽部は、ちょうど1ヶ月前の記者発表の日に初めてラウンドして、その難しさに頭をひねったものだが、いよいよ本戦を翌日に控え、「ますます難易度が増したと思う」。

今年開場50周年を迎えた関西有数の名門倶楽部は全長7064ヤードと距離はそれほどでもないが、伝統のコースらしくグリーンの面積が小さく、打ち上げ打ち下ろしのホールが多く「距離感や傾斜の錯覚も起きやすい」。

また、適度に刈り込まれたラフは、「ちょうどフライヤーしやすい長さで、手前を狙いすぎると戻って来ちゃうし、奧に行くと下りのパットが難しいし・・・」と、フェアウェーを外すとなおさら、悩ましいシチュエーションが増えるだけに、一筋縄ではいかないが、「ここらで連覇を達成して、そろそろ若手の刺客になります」。

現在、賞金ランクのトップ2は、18歳の石川遼と23歳の池田勇太だ。
「ここに、中堅の僕が割って入る」と、今年31歳は気合いが入っている。

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