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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2011

ドンファンが、3年ぶりの最終戦で

最終18番で、フォローの風の中で21度のユーティリティアイアンを握ったティショットがみごとにピンに絡んだ。2メートルは、「かなり膨らませてあわせに行った」というバーディチャンスがカップに沈んで苦笑した。

「今日は絶対に取らないといけないロングホールで獲れなくて、難しいところで獲れた」とパー70は、2つのパー5で平凡なパーに終わったかわりに、最後のように、ツアー屈指のパー3でスコアを縮めるなど、ちょっぴり複雑な心境の好発進。

「2011年にまた! 感謝をこめて―どんふぁん」とのメッセージを入れたボールを配って、報道陣を感動させたのは2008年の今大会だった。

母国で2年間の兵役を終えてツアー復帰した今季、9月の「トーシンゴルフトーナメント イン レイクウッド」でツアー通算2勝目を挙げて、約束どおり舞い戻ってきたこの晴れ舞台。

練習日こそ、久しぶりに味わう東京よみうりカントリークラブの高速グリーンに戸惑いもあったが、「今日は2番で、なかなか決められなかったスライスラインが入ってくれたことで、掴むものがあった」と、3番から連続バーディを奪うなど、雨と凍える寒さにたたられた難条件で4アンダーをマーク。
その時点で単独首位にも「いえいえ、先輩方がもっと良いスコアで上がってきますよ」と、いつもの人の良い笑顔で練習場に向かったが、結局そのまま首位タイに。

「明日は今日よりもっと良いゴルフが出来ればいい」と、今季1勝をアシストしてくれた名キャディ、原田真由美さんと二人三脚で初の日本タイトルを目指して歩く。

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