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弟・優作の優勝を力に〜宮里聖志〜

弟・宮里優作が日本シリーズJTカップに優勝したことを知らされた兄・聖志は、眼に涙を浮かべた。

聖志がホールアウトした時点では、まだ試合が終了しておらず、落ち着かない様子。18番ホールを迎えて3打のリードがあったが、アプローチミスから思わぬピンチを招いてしまった優作。しかし、劇的なチップインパーで優勝を決めたことを聞くと、聖志は「独り舞台やな」とあきれた風情も弟の優勝に素直に喜びをあらわした。最終戦でのツアー初優勝に「すごい」と評価する。

自分自身は今年賞金ランキング76位でシードを失い、ファイナルQTで戦う身。その場で弟を祝福してやれない心境は、察して余りある。自分の成績は通算5アンダーの59位タイ。
「負けずに明日から自分の持ち場で頑張る」と弟の晴れ姿をテレビ中継で見るために、コースを足早に去った。弟の優勝が兄にも大きな力を与えるに違いない。

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