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つるやオープンゴルフトーナメント 2013
上井邦浩は2週連続のV争い
6番はグリーン横のラフからチップイン。7、8番はいずれも1メートル半のチャンスも逃さなかった。
その分、後半は「別人」と、インコースは2アンダーの34には、ややテンション下がって上がってきたが、首位とは3打差。
今週も、悲願のツアー初Vにむけて、絶好の位置に居座った。
今週と先週。「関西弁と標準語を使い分けています」と笑った。
先週の開幕戦「東建ホームメイトカップ」の会場は、三重県の大会で、名古屋に移り住んで12年になる上井にとっては「僕を育ててくれた場所でもある」。
そんな思い入れの強さは、今週も同じである。ここ山の原ゴルフクラブは、兵庫県川西市にあり、大阪府出身の上井にとっては、生まれ故郷の関西でもある。
まさに“地元”で、再び迎えたビッグチャンスは“第二の故郷”で得た経験と反省を生かす。
先週の最終日は、他方からプレーが遅いとの指摘があった。
言われて本人にも思い当たるところがあった。「テンポもリズムも、ルーティンも。迷いながらやっているから、決めきれていない。考える時間が増えて、そのせいで確かにこないだは時間がかかっていたと思う」。
3日目には、アルバトロスを達成しながらまたしても、勝てなかった。
2010年の「VanaH杯KBCオーガスタ」では同一大会の、同一ホールで2度のホールインワン。ギネスブックに載るほどの快挙を達成しても、やっぱり勝てなかった。
「先週は、塚田さんがそれ以上に良いプレーをしたので仕方ない」と、塚田好宣に初Vを譲った悔しさを、今さら引きずってはいないが、「前に出来なかったことを、次はやる」と決めていた。
さっそく、あのときの反省を生かす機会に恵まれて、次こそはと気持ちが逸る。