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レオパレス21ミャンマーオープン 2018
戦いは、本戦前日の水曜日から始まっている・・・!!
あいにく数人の方が、この日の前夜祭には間に合わなかったが、翌24日水曜日のプロアマ戦当日には無事、全員揃われる見込みである。
いくつか空いた着席テーブルの穴を埋めるように、参加15人のプロたちが、パーティを盛り上げた。
冠スポンサーのレオパレス21の深山英世・代表取締役社長もその点では安堵の中で、特に日本人選手たちの奮起を促した。
大会がスタートして3年目。
「私が悔しいのは、まだここミャンマーで日本人選手の優勝が、見られていないことです」と、偽らざる胸の内を明かした。
それは今大会だけでなく、前週の海外初戦「SMBCシンガポールオープン」でも同様で、今年は世界ランク10位のガルシアに美酒を許した。
「シンガポールでも、まだ勝っていない。私はなんとか日本人選手に頑張ってもらいたい」と力をこめた深山社長。
背後にずらり並んだ選手たちは、みな神妙にその声を聞いていた。
特に、ホストプロはほかの先輩プロたちの声援を一心に受けながら、精一杯のスピーチをした。
「昨年は、予選落ちしてしまったので。今年こそ、上位争いが出来れば、深山社長にも恩返しが出来ると思っております」と、今平周吾。
人前で話すのは、いつまでたっても不慣れでも、胸に秘めた思いは人一倍だ。
それに今年は、後輩のホストプロも出来た。
昨年、プロ転向した岡崎錬(おかざきれん)が、新たにレオパレス21の契約プロとしてサポートを受けることになり、このステージでお披露目された。
初年度の一昨年は福井工業大附属福井高2年時に、同級生で現在は、東北福祉大でトップアマとして活躍する金谷拓実さんと共に今大会に挑戦した。
今年はあれから2年ぶり2度目の出場はミャンマーで記念すべきデビュー戦。「契約プロとして、初めてのレギュラーツアーとなります。頑張っていきたいと思います」と岡崎も、今平と並んで負けじと堂々と意気込みを語れば先輩のホストプロはなおさら、うかうかしていられない。
そんなハラハラどきどきの今平の挨拶に、一生懸命に声援を送っていた石川遼。この日会場で、JGTO会長の青木功と今後の活動方針について、話し合ったという。
今月5日の選手会理事会で、史上最年少の選手会長に就任した際には「1試合でも増やす、視聴率を1%でもあげるなど、“1”をテーマにやっていく」と話し、その一環として「ゲストファースト」という言葉を石川が使ったことに、青木は特に共感したという。
「私も以前から、ゲストのみなさんが主体だと言い続けてきた。遼が会長になったことで、その姿勢がさらに公に進んでいくような気がする。期待してください」と、壇上で請け負った。
藤田寛之や久保谷健一、宮本勝昌らは「僕らベテランの役目はプロアマ戦でゴルフのピークに持っていくこと」と半ば自虐ネタで青木の思いを引き受ければ、いよいよ最後は前夜祭のシメの挨拶で、マイクを握った石川はこのスピーチが、選手会長に就任してから初めの“公務”と言った。
少しハニかみながら「明日のプロアマ戦でも本戦でも、大会を盛り上げていけるように、今日この前夜祭に参加した選手たちの中から優勝者が出ますように。一丸となって頑張ってまいります!」。
手腕の見せ所はこれから。