練習時は「アンダーパー、もしくはパープレーでもナイスプレー」と計算していた難コースで、いざ開けたら4アンダーの「66」。
前半12番から3連続バーディで走ると、後半アウトは、3バーディ2ボギーで手堅くまとめた。
深いラフを警戒して、フェアウェイウッドやユーティリティを多用し、「ドライバーは1回だけ」と、唯一握った5番のパー5は、第3打をチップイン。
「フェアウェイを外したのは1、2回」と、右のラフに入れた3番では、ウェッジで出すだけの2打目になったが、220ヤードから4アイアンで改めてグリーンを狙った第3打は、2.5メートルのチャンスにくっついた。
予選ラウンドは、8季連続フェアウェイキープ1位の稲森佑貴(いなもり・ゆうき)と同組。
「しっかりとフェアウェイをキープしてくるので。それにつられてではないですが」と、2人仲良く並んで入った最後9番では15メートルのバーディトライも決まった。
「今までの日本オープンで一番ラフが長い印象。スコアが出ない、と思っていたんですけど、アンダーパーで回ることができて、自分でも良いプレーをしたのかな」と、うなずくのも当然だ。
埼玉県の入間市出身。
ここ東京ゴルフ倶楽部は実家から「見慣れた道」を車で走らせれば、ものの20分ほど。
「でもラウンドはなかなか…」と、今までは近くて遠い名門コースだったが、開催年の今年はメンバーさんのつてもあり、開幕までに4ラウンドほど。
今ほどラフはなかったが、グリーンの速さや状態は今とほとんど変わりなく、攻略ルートを叩きこむことができた。
2017年の初Vから、6季連続優勝で通算9勝を誇るが、日本タイトルはまだ。
「優勝したい大会の一つです」と、視野にはするが、「あまり思いすぎても上手くいかないところもある。1日1日で目標のスコアをクリアしていければ」と、気負わない。