6日月曜日に行われたジャパンゴルフツアー表彰式。開幕前に谷口拓也は、生まれて初めて袖を通したタキシード姿にモジモジしつつ、あることで頭を一杯にしていた。

ツアープレーヤーに転向して3年以内、またはツアー出場が通算30試合未満の選手を対象に優勝、賞金ランキング、平均ストロークの3部門のポイントにより選出される最優秀新人賞・島田トロフィーの受賞式。

「…スピーチでは、何をしゃべったらいい？」。

気のきいたうたい文句を盗もうと、周囲に居合わせたスタッフや選手をつかまえて、片っ端から相談を持ちかけていた。

物怖じしない性格、いつも明るい笑顔、軽妙な語り口。
そのうち一人に「飾らずに、いつもの拓ちゃんでいけばいいよ」と言われ、「そうスよね…頑張ります！」。

気合を入れていざ本番。

ステージにあらわれた“ルーキー”は、やや緊張した面持ちで、日本ゴルフツアー機構・理事長の島田幸作から記念のトロフィーと、トヨタ自動車株式会社・宣伝部主査の吉岡博文さま（＝写真下、右）より、副賞のトヨタカローラフィールダー1.8Sのゴールデンキーを受け取って、「新人賞は、一生に一度しか取れない賞。しかも、素晴らしい副賞の数々に感激です！」と、満面の笑顔で立派にスピーチをこなしていた。

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• 谷口 拓也