広島県で2009年からスタートした、スナッグゴルフ支援自販機の寄金による、小学校へのスナッグゴルフ・スクールセットの寄贈が40校目となり、広島市立黄金山小学校と船越小学校で、寄贈式典と実技講習会が行われ、午前と午後の部に両校総勢160人の児童が参加し、冬晴れの運動場でスナッグゴルフを学んだ。
この活動は、倉本昌弘を中心とした広島県のボランティアメンバーにより展開されている活動で、県内に設置されたスナッグゴルフ支援自販機の売り上げの一部が寄金され、広島市教育委員会を通じて小学校に用具が寄贈される仕組みで、自販機の設置事業者の賛同と協力により成り立つ地域貢献活動で、その設置台数は間もなく70台に届く勢いだ。
そして、節目となる40校目として、申し込みから2年のウェイティング期間を経て、ようやく待ちに待っての寄贈を受けたのは広島市立船越小学校。
「子どもたちには色々なスポーツに触れさせたいし、エチケットとマナーを重んじる紳士淑女のスポーツで、自立したマナーの良い人間作りに最適。更に抑制力や誠実さも学べる。」と、景山雅美校長は導入の主眼を道徳教育に置いている。
また、39校目の導入となった広島市立黄金山小学校の菊間博明校長も、「運動面では基礎体力があり各方面で活躍の目立つ児童たちだが、未知のスポーツに取り組むことにより、新しい子どもの可能性と発見ができるのではないか。そしてゴルフを通じて思いやりや自己申告の精神が更に伸びるように。」との願いを込めて導入を推進した。
そんな待望の実技講習会は、日本シニアオープンゴルフ選手権競技での優勝という勲章を引っ提げての倉本昌弘の凱旋訪問となり、パットやチップショットのお手本ショットから歓声があがり、フルショットの披露では、空高く飛んでいくボールの行方を追う子どもたちは、目と口を大きく見開いての驚きの表情を見せ、続く実践練習では、ボランティアスタッフのメンバーが12グループに分れてのマンツーマンの指導を行い、子どもたちは真剣にクラブを振ってボールが上手に打てるように練習を行った。
スナッグゴルフを体験した子どもたちは、「ゴルフは面白くなさそうだと思っていたけど、すごく楽しかった。今まではテレビでやっていても見なかったけど今度から見てみたい。」、「難しかったけど楽しかったしストレス解消になった。」、「あまり興味がなかったけど興味が出てきた。」、「ゴルフって分からなかったけど今日の実技講習で良く分かった。またやりたいし、また倉本プロに来てほしい。」と、新たなスポーツの楽しさを実感したようだ。
この活動に尽力する広島県ジュニアゴルフ振興会の枝広美子プロは、「思ったより順調なペースで広がっています。この活動がこれからも続けられるようにみんなで協力して進めていきたいと思います。今回も子どもたちが喜んでくれて良かった。」と、広島市内142校全校導入の目標は揺るがない。
そして倉本昌弘は、「子どもたちにはゴルフを楽しみながら、正直な心と相手を思いやる心を育んでもらいたいですね。時間はかかるかもしれないけれど、小学校の体育の授業にゴルフが取り入れられるよう、地道に実績を重ねていきたいと思います。そのためにも、この活動を支えてくださるボランティアスタッフのメンバーと力を合わせて活動を続けていきたいです。」と長期的な展望を見据える。更に、「この活動は支援自販機の設置に賛同して頂いている事業者の皆さんがあってこそ」と、その感謝の気持ちも忘れていない。
倉本はこの活動の他にも、1996年から続く「広島県スポーツ振興チャリティゴルフ大会」も推進していて、ゴルフや野球、そしてサッカーなど、子どもたちのスポーツ環境を応援しており、今年19年目となる地道な活動は、自身が生まれた広島県へのスポーツを通じた貢献に精力的に取り組んでいる。
[過去の関連ニュース・情報]
スナッグゴルフ支援自販機の設置が広島県からスタート!!(2009年8月27日)
第3回スナッグゴルフ広島市小学生大会を開催(2014年8月12日)
スナッグゴルフ支援自販機の仕組み