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ダンロップフェニックストーナメント 2003

2003年の絶好調男、平塚哲二が4位

「ただ淡々とゴルフをしたら65が出た」
2003年の絶好調男、平塚哲二が4位

このほど、滋賀県・大津市に4LDKのマンションを購入した。「田舎の、しかも売れ残りでしたからねえ」と苦笑いするとおり、10年ローンを組んだその値段より今大会の優勝賞金4000万円のほうが高いくらいだ。それでも、「前の家ではあふれんばかりで困っていたゴルフ用品が、すっぽり入る収納力が気に入っている」という「掘り出し物」のその物件は、すでに契約を済ませてあとは引越しを待つばかりだ。

はじめての持ち家が実現したのも、すべては今年、絶好調のゴルフを続けているたまものだ。今季これまでフル参戦してベスト10入り13回。賞金ランクは、約7968万円稼いで5位。今週も、特別に入れ込んでいるわけではない。この日2日目の4位浮上には「ただ淡々とゴルフをしていたら、65が出たという感じで・・・」自然体でのぞんでも、しっかりとV戦線に食い込める実力がついてきた何よりの証しだ。

残念なのは、それほどまでに好調を維持しながらも、いまだツアーでの勝ち星がないことだが、今季は、今大会を含めて残すところあと3試合。諦めるにはまだ早い。

しかも、ここで初優勝をあげれば、「買ったばかりのマンションよりも高い賞金」が転がりこむ。初の賞金王も、夢ではなくなる。「もちろん、(賞金王に)届くなあ、という意識はあります」と平塚。「・・・でも、それよりもまず1勝ですよね。とりあえず、明日からまた一生懸命に頑張るだけ」。同じく、今年もっとも初優勝が待たれる選手のひとり、2位の丸山大輔とともにこの大舞台で初の頂点を狙っていく。

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