記事

フジサンケイクラシック 2018

星野と松原。揃って狙う初優勝

明日も頑張ろう!!
先週の秋吉と出水田のように、先輩・後輩の絆と相乗効果がまた見たい。初日から2日間を、同組で回った松原大輔と星野陸也。こちらは高校、大学を通じて2つ違いの先輩・後輩である。
茨城県の名門・水城高校に2つ上の松原はいた。
「松原さんは、アマ界で知らない人はいない。ナショナルチームで超・有名人だった」。すぐに星野のあこがれの人になった。
「凄い人なのに、練習を見てくれたり、優しくしてもらって」。
卒業時の進路で迷った時にも大きな指針に。
「先輩はマジメだし、ついていけば間違いない」。追いかけて、日大へ。途中、プロ入りを決めた星野が中退を決めるまでの1年半。共に寮生活を送ったことまで、先週の出水田のVエピソードに重なる。
「松原さんは、今も尊敬する先輩です」。
そんな2人が、揃って初優勝を狙うことになった。

プロ転向はどちらも2016年だが、ファイナルQT1位の資格を駆使して昨年、あれよと初シード入りを果たしたのは星野のほうだった。
かたや、昨年のチャレンジツアー(AbemaTVツアー)の賞金ランクで2位につけて今季、本格参戦にこぎつけた松原。
この日も謙遜しかしなかった。
「確かに、高校くらいまでは僕が教えたりもしましたが、今では陸也から学ぶことばかり。飛ぶし、ショートゲームも上手いし、隙がない。どんどん攻めていく姿勢も凄いなと思う」と、後輩をべた褒めした。

「試合では、あまり戦いたくない相手。誰にとっても陸也はやりづらい選手だと思う」と、後輩への畏敬の念しか出てこない。
そんな2人が、いま共に大チャンスを迎えている。
通算6アンダーの星野を2打差の松原が追いかける今週末。
「信じられない」と松原はいう。
「陸也は学生のときに、プロ転向してすぐに優勝争いをしたり、すごく成長が早いなと思っていた。そこに、自分もいるのがなんか不思議ですね」と先輩は、自らも大チャンスを迎えたことに対して、ちょっぴり夢見心地だ。
「明日から、自分のやるべきことを忘れずやらないと、ダメだと思う」と、気を引き締めた。
一方の星野も「松原さんは、昔からとても良い先輩ですが負けたくはない」。
強い絆を保ちながらも、互いに譲らぬ気持ちが好ゲームを生む。
最終組と、ひとつ前の組。土曜日はいったん離れて戦うことになったが最終日こそ、ガチンコ対決が見たい!!

関連記事