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2016年の初シード組は9人! その筆頭は・・・!?

2016年度の賞金初シード選手は、上位61人目から75人目までの“第二シード”の枠も含めて、9人(※下記参照)。その中で、もっとも最上位につけたのが賞金ランキング24位につけた今平周吾である。

レギュラーツアーの登竜門である“チャレンジトーナメント”で“賞金王”に輝いて、“シーズンチケット”を手にした昨年も開幕前から注目を集めていたが、本人にはそれが少し重荷であったようだ。

先輩プロが口を揃えて言う。「周吾は、笑顔は最高なんだけど・・・」。普段はじれったいほどに口べたで、温和しい性格。チャレンジトーナメントの賞金1位は毎年、“チャレンジの星”と称され、プロ野球でいうところの二軍のエースとして、目標にあがめられるのが常だが本人は、周囲の関係者には、あまり期待しないで欲しい、プレッシャーがかかるから・・・といった主旨のことを、不安そうにこぼしていたそうだから、控えめな印象も相まって、重圧に押しつぶされてしまうのではないか・・・とシーズンが始まるまでは、ハラハラさせたが、なんの!

風貌とは裏腹な芯の強さでさっそく5月のミズノオープンで、優勝争い。初優勝こそかなわなかったものの、限られた選手しか出られないシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にも出場を果たした。その初日には、ひとつ上の石川遼と回って、「こんなに良いゴルフをするんだ、と刺激になった」と、言わしめたという。

高校1年の2008年に、日本ジュニアゴルフ選手権で、松山英樹を破って優勝を果たすと、翌年に渡米。フロリダ州のIMGアカデミーで武者修行をした今平の経歴も鑑みて「海外志向のゴルフをしている」とも評した石川は、20代を引っ張る選手の一人として、今平に一目置いている様子をうかがわせたものだ。

さらなる飛躍を狙う今年こそ、まずは初優勝が待たれる。
今年は、さっそく今月13日からタイで始まるアジアンツアーのQスクールに挑戦。その後、1月最終週からアジアンツアー共催の「SMBCシンガポールオープン」と「レオパレス21ミャンマーオープン」で連戦する。
新春から早々に23歳が、立て続けにその名を世界に売るチャンスである。

※2016年の賞金初シード選手一覧
今平周吾 (賞金ランク24位)
W・J・リー (同35位)
堀川未来夢 (同41位)
小池一平 (同57位)
A・キュー (同62位)
小林伸太郎 (同63位)
M・グリフィン (同68位)
富村真治 (同74位)
文景俊 (同75位)

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