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もっともバンカーショットが上手い男! 平塚哲二が今年も恒例のクリスマスコンペを開催
左ヒジの痛みを訴えはじめて、もう久しい。それでもどうにか堪えて戦いを続けていたが、優勝争いを演じた5月の関西オープンでも幾度となくこぼした。
「思い切って、休んで治したほうがいいと、医者は言うけれど・・・」。
かつて左胸に剥離骨折、左ひざはじん帯断裂と、二重苦を背負いながらも優勝をもぎとった過去を持つ。2003年には深刻な怪我も、体調不良も押し切って29試合のフル参戦を果たし、名前をモジって“哲(鉄)の男”と呼ばれたことも。
40歳をとうに超えても日本とアジアンツアーを掛け持つアイアンマンは、向こうでも堂々3勝のアジアの雄として戦いを続けていたのだが、今年は10月のトップ杯東海クラシックで初日に棄権をしたあと、ついに無念の戦線離脱をした。
そして、戦場を後にしたままついに、今年は戻ってくることが出来なかったのである。
「診断はいわゆるテニスヒジ。相変わらずひどいままです」と、晴れの日にも顔色は冴えない。
「無理をして、余計に壊してしまった」と反省しきりで、今年も12月23日と24日の2日間にわたって行われた恒例のクリスマスチャリティコンペは、所属コースの甲賀カントリー俱楽部でも接待役に徹するしかなかった。
ラウンドは控えさせてもらって、今年もゲストとして駆けつけてくれた師匠の太田了介プロを始め、共にアジアンツアーで戦う片岡大育(だいすけ)らの協力を得て、自身はもっぱらラウンド後のチャリティオークションで、せめて場を盛り上げた。
ツアーには、試合中のケガを公傷とみなす特別保障制度の申請を済ませて、出来るだけ早い復帰をするつもり。信頼のおけるトレーナーの手も借りながら、「焦らずに、しっかり治してまたツアーに戻りたい」。恩人らの前で誓った。