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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2015
ファン投票で決まったピン位置がついにお披露目・・・!
この日3日目が、そのお披露目日。奥行き32ヤードのグリーンに対して手前から25ヤード、右横4ヤードはネット上の選択肢でいえば「C」のピン位置に、この日の平均ストロークは3.803。難易度で言うなら18ホール中16番目の難しさとなった。
優作が「奥目のピンに、打っていくのはなかなか難しかった」と話したが、それでもさほど、スコアには影響しなかったのは、「やはり朝からの雨で、グリーンが止まりやすくなったこと」と、倉本会長。
天気の影響は受けたものの、「リスクと報酬のバランスが玄人好みのピン位置」と分析した倉本会長の分析も、「パーを獲るのは難しくない。でもバーディは獲りにくい」と、選手たちが口々に述べた感想と重なって、その分ボギーやダブルボギーの数が少なかったために、平均スコアは上がったが、「攻め甲斐のあるピン位置だった」(優作)と、選手たちの挑戦欲をかき立てるには、十分の演出となったようだ。
選手たちも、16番ホールはファン投票によって決定したピン位置だと心得ていて、「みなさん、興味を持って見てくださったと思う」と優作も言ったように、みな少なからずその視線を意識してプレーしたという意味でも、選手とファンのみなさんとのコース上での“対話”が見事に成立したといっていいだろう。
そして大会は、いよいよ最終局面を迎える。
豪州のアダム・ブランドが、一人6打差で別世界を歩くことになったのも、右ドッグレッグの多いコースで左利きが有利に働いたことも確かに一因に上げられるかもしれない。このまま順調に逃げ切れば、大会史上初のレフティのチャンピオンが誕生するが、「最終日は、逃げる人が有利になるようなセッティングにはしない。追いかける人が、追いかけられないような展開にはしない」と倉本会長は断言した。
ぶっちぎりの優勝も確かに見ていて胸をすくかもしれないが、ゴルフトーナメントの醍醐味のひとつは、手に汗握る大接戦。
「彼は日本ツアーでの初優勝がかかるわけですし、当然プレッシャーもかかってくるでしょう。プレッシャーがかかったときに、どういうところが上手くいかなくなるか、私たちが一番よく分かっているので」と、定例会見で意味深なコメントを残した倉本会長。
ツアー通算30勝の永久シード選手が、今回は主催者の立場で、どんな罠を仕掛けてくるか。また選手たちはいかにしてその罠をかいくぐり、プロ日本一の栄光を手にするか。