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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2003
JGTO競技運営ディレクター・遠藤誠
ゆったりと広めに取ったフェアウェー幅に、高麗芝ながら、万全に整備されたグリー ン。
大胆に攻めれば攻めるほどスコアになるかわりに、ここ袖ヶ浦は、歴史のある林間 コースで、曲げれば それなりのペナルティもあります。
グリーンの大きさ自体は、それほどでもないので、やはり、ショットのポジショニン グには、細心の注 意が必要なのは、もちろんのことです。
今週は久々に、豪快かつ緻密といったような、ツアープレーヤーならではの攻略法 を、ご堪能いただけ ることでしょう。
コースの観戦ポイントは、前半でいうとまず7番パー4。フロント9の中では、一番難 しいホールといっ てよく、アゲンスト風が吹くといっそう、厄介です。左の林に打ち込むと脱出は難し くなります。
ここをしのいで、気分よく後半へと進みたいところです。
バック9はやはり、終盤に差し掛かる14番パー4からが、みどころです。
まずその14番は、第2打地点の左サイドにへこみがあり、ティショットで豪快にここ を超えていくか、 安全に手前に刻んで避けるかによって、セカンド以降の攻め方が変り、第1打から、 選択に迷うところ です。
選手たちによってもマネジメントの違いが出て、ご覧になられて楽しめるホールでは ないでしょうか。 ここをなんとかうまくしのいで、のぞみたいのが16番パー5。
ここ袖ヶ浦は全体的にそうなのですが、パー5がすべてチャンスホールだといえま す。この16番も例外 でなく、平凡なパーに終われば、まるでボギーを打ったあとのような歯がゆさを覚え るホール。
また次の17番が、距離の長いパー3だということもあって、優勝争いの選手ならば、 なおさら逃せない 、キーホール。バーディ、もしくはイーグルで、ぜひ差をつけておきたい。
そして迎える18番は、これまたパー5で、ここではとにかくフェアウェーをキープし て、2オンを狙え る態勢を作っておくことが大事です。第2打で、グリーン右手の池を嫌ってセカンドで左を狙いすぎても、アプローチで池 が気になってピン を狙いにくく、しかもグリーンに微妙な傾斜がついていますので、ラフからだと、2 オンは厄介です。
それらを攻略し、ここでバーディを取って逆転V…という劇的な展開も望めそうで す。
とにかく、今週は最後の最後まで、攻めのゴルフが堪能できそうです。
シード権争いも、賞金レースも大詰め。
目の色変えて闘うツアープレーヤーたちの、大胆かつ技を駆使したゴルフをぜひお楽 しみください。