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Thailand Open 2013

谷原秀人が「近頃あまり記憶にない」1日2イーグル

まだ明け切らない、タイの空に向かって豪打を放った。昨年から、軽いドローボールに球筋を変えて、飛距離も十分。早朝は7時35分からのインスタートで、イーグル発進。
552ヤードの10番パー5は、240ヤードの2打目をスプーンで5メートルにつけた。

さらに16番(551ヤードのパー5)でも240ヤードを、今度は2番のユーティリティアイアンで7メートルに乗せて、これをねじ込む。

「近頃あまり記憶にない」1日イーグル。前半一気に6アンダーも、アウトコースは最後の9番パー4で、2打目を池に沈めてボギーフィニッシュに「もったいない」とこぼしながらも、5アンダーはほどよい出だしだ。

ワンアジアと、ジャパンゴルフツアーの共同主管で行われる「タイランドオープン」は、タナシティゴルフ&スポーツクラブが舞台。

ここでのラウンド経験はないが、アジアンツアーでの経験豊富な谷原には、もってこい。
34歳。いま、ゴルフ界ではいまひとつ、元気がないと言われるアラサー世代の一角はこのオフ、若いエキスを存分に吸い取ってきた。

今月初旬に参加した母校の東北福祉大の豪州合宿ではスーパーアマの松山英樹さんを筆頭に、プロ2年目の藤本佳則らも参加して、若いパワーに刺激を受けた。

「勢い、ありますよね」と、感心しきりで「学ぶべきところ? 藤本なんかは・・・」と、いたずらな笑みを浮かべて「色の白さ。つるつるの肌」と、そこはさすがに盗めず自分は現地の人さながらに、真っ黒に日焼けした頬をほころばせて、「若い子たちはみんな飛距離が出るし、負けられないと引っ張られる」と、ライバル心を燃やして迎えた今大会。

その藤本と同じスコアで飛び出した大会初日。
「誰にでも、勝つために試合に出ている」と好スコアに勢いづいてますます闘志メラメラだ。

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