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谷口拓也2004年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞
ゴルフトーナメントの主催者で構成される日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)が、2004年度の“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”として選出したのは、底抜けに明るい25歳だった。
2月4日(金)、都内のホテルで行われたその表彰式で谷口は、「去年、谷原さんが受け取った賞を、まさか今年は僕がもらえるとは思っていなかったので、とても嬉しいですっ!!」とコメント。
昨年度の受賞者・谷原は、谷口が高校時代から、今でも兄のように慕っているひとつ上の先輩だ。
そのあとを継いでの“新人賞”受賞に感激した谷口は、ちょうどキャンプを張っていた米国フロリダ州のオレンジカウンティーからわざわざ、この日のためだけにきゅうきょ帰国。
この晴れ舞台に駆けつけた。
「こういう賞がいただけるのも、スポンサーの皆さまをはじめ大勢のファンのみなさんや、応援してくださった方々のおかげなんです。だからこそこの表彰式にはぜひ、出席したかった」と、一時帰国の心境を説明した。
また、初優勝をあげたものの、賞金ランクは20位にとどまった昨シーズンについて、「もうちょっと、頑張れたかな、と…。今年は次の2勝目と、昨年以上の成績を目指します!」と意気込みを語って、翌日には慌しく、再びキャンプに合流するためアメリカへと旅立っていった。
2004年度の“GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー”には谷口のほかに、女子ツアーからは昨年5勝をあげた宮里藍選手が、またルーキー特別賞には北田瑠衣選手と横峯さくら選手が、さらに特別賞には5年連続賞金女王に輝いた不動裕理選手と、男子ツアーからは、初優勝と同時に肋骨を骨折して注目を集めた井上信がそれぞれ選ばれた。
※社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会(略称GTPA)とは・・・
ゴルフトーナメントにおける社会貢献活動などの推進を通じ、スポーツ産業全体の振興発展に寄与することを主な目的として、1991年に設立。国内ゴルフの主要16団体のひとつで、男女両ゴルフトーナメントを開催している主催者で構成される。
同協会で1998年から設けられた“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”は、男子はツアープレーヤーに転向してから、女子はプロテスト合格後、それぞれ最長3シーズン以内の選手で、かつその年度の獲得賞金額上位者の中から人格面、マナー、エチケット、将来性なども加味して、選考員の厳正な審査のもと選ばれる。
歴代の受賞者は、男子では小山内護や今井克宗、近藤智弘、谷原秀人、女子では不動裕理選手など、いまや一線で活躍しているプレーヤーの名が並ぶ。