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中嶋常幸は「10倍返しだ!」

ジャパンゴルフフェア2014年は、会場の東京有明の東京ビッグサイトで2日目を迎えた15日土曜日は大雪に、この大ベテランも自宅周辺の雪かきをしてから、駆けつけたという。

「いやでもほんと、ありがたい。こんな悪天候でもこんなにたくさんの人に、集まってもらってね」。

契約メーカー「スリクソン」のブースで熱弁をふるったあとに、ちょうど宮本勝昌がトークショーを繰り広げていたJGTOブースにも立ち寄ったのは、ファンへの感謝の気持ちを伝えたかったからこそ。

「近頃はレギュラーと、シニアで1勝を挙げることが僕の目標です」という中嶋だが昨年は完全に「棒に振った」。5月。ダイヤモンドカップで松山英樹と37歳差の優勝争いを演じたときにも、ひそかに感じていた膝の違和感。「なんか半月板が良くないと・・・」。手術で治すしかないと医師に言われたあとの中嶋の決断は早かった。

「オフに切ると、トレーニングが出来ない。それならシーズン中の今やってしまおう」と、踏み切ったのは7月。そのあとはクラブもろくに握れなくなったのは、覚悟の上だったとしても、やっぱり無念さは残った。

「それを、今年は10倍返しだ!」と、今年還暦のリベンジ宣言にはゴルフファンも思わずじぇじぇじぇ・・・?!
「お互いちょっと古いよね」と、破顔一笑。その笑顔もとても、若々しい。
戦線離脱の昨年は、中嶋も奮い立つ大きなニュースもあった。
つるやオープンで、65歳のジャンボ尾崎が62をマーク。エージシュート達成の翌週にさっそく中嶋が祝福に駆けつけると、ジャンボの嬉しそうだったこと。
「口ではね、ああいってるけどやっぱり嬉しかったんだよ。65歳が62なんて本当に凄いからね」と、中嶋も驚嘆しきりで「近頃あの人は、ブログでやたらと“カウントダウン”なんて泣き言を言っているけど、あの人は絶対にゴルフを辞めたりはしない。ジャンボにも、元気になってもらえるような成績を、今年は俺も出したい」。

そして、何よりゴルフファンのために。
「僕と同じ年代の人たちが、あいつも頑張っているんだから僕も、と思ってもらえるような活躍を見せたいよね」。目下、「俺の一番のライバル」と表する松山英樹が留守の間に、じぇじぇじぇなニュースをアメリカにも届けてみせる?!

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