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2014年のチャレンジの星! 今平周吾の来季に期待

レギュラーツアーへの登竜門。チャレンジトーナメントから、また新たなスター候補が誕生した。今平周吾、22歳。今年は「HEIWA・PGM Challenge I 〜Road to CHAMPIONSHIP」で初優勝を飾ると、ランク1位のまま臨んだ“最終戦”「JGTO Novil FINAL 2014」で、さらに2勝目。

“最後”もしっかり締めた“賞金王”は、さらにツアー初優勝も狙おうかという勢い。シード権争いの最後の戦いでもカシオワールドオープンは初日に首位で飛び出すと、自身初の最終日最終組も経験できた。

小平智と平本穏との20代対決も最後はベテランの永久シード選手にこてんぱんにやっつけられた。まとめて片山晋呉に惨敗は、結局今平も22位に終わったが、“賞金ランク1位”の資格で初シード入りを果たした来季への期待も大いに膨らむ大活躍で、1年を締めくくった。

石川遼や松山英樹と同世代も「僕とはあまりにもかけ離れすぎていて。比較にならない」と控えめに、「僕はあんまり自分から行くタイプでもないし」と口数も少なく、普段はモジモジとおとなしそうな風情も、ことゴルフなると大胆不敵に、単身渡米したのは日本ジュニアを制した2008年。地元埼玉栄高校1年生の秋だった。

「練習環境を変えたい」。幼い頃からCS放送で見ていた米ツアーへの憧れもあり「向こうでやってみたい」とフロリダのIMGアカデミーではテニスの錦織選手とは、本人とは面識はないものの「錦織さんのお父さんとは、ご飯を食べたことがある」とは“プチ自慢”。

2年間の留学生活では、渡米前にはほとんど話せなかった英語も、日常会話はこなせるようになり、ゴルフは特に「アプローチの練習になりました」と、本場で小技を研いて帰ってきた。

日本ツアーは2011年のQTに初挑戦。そのあと東京国際大に進学して今も籍を置くが、「とりあえず入っておこうかなという感じだったので」。
いつ入学したかも、何学部かも「覚えていない」と見かけによらずアバウト。
ツアーとの両立も難しくて「ほとんど学校行ってない。だからまだ1年生のままなんです」。今年は、“賞金王”に輝いたチャレンジの星。来季はもっと忙しくなるから当分、進級は出来そうにない。

※今季のチャレンジトーナメントで賞金ランク1位に輝き初シード入りを果たした今平には、8日にパレスホテル東京で行われたジャパンゴルフツアー表彰式で、永久シード選手の尾崎直道から記念のトロフィとノヴィル株式会社の宮田充朗・ゴルフカルチャーユニット マネージャーより賞金50万円と、株式会社パレスホテル東京の小林節・代表取締役会長より「パレスホテル東京 エグゼクティブスイート宿泊券」が贈られました。

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