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平塚哲二が恒例のチャリティコンペを開催(2013年12月24日)
40歳を過ぎてからの度重なるケガや故障の影響もあるが、師匠の太田了介プロのもとには、ときおりファンからこんな声が届くことも。
「平塚プロが勝てないのは、お酒の飲み過ぎと違うやろか・・・」。
もともとあっけらかんとした性格は、ツアー会場でも報道陣を相手に、私生活も包み隠さず喋ってしまう。その多くが、前夜の飲み会の話題。
平塚の酒豪伝説はいつしか定説となり、よほどの大酒吞みとの評判がすっかり定着した感があるが、23日と24日の2日間にわたって行われたチャリティコンペにゲストとして参加した親友の矢野東は、常々こう証言している。
「ツアーきっての、とかみなさんよくおっしゃるけれど、実は平塚さんは全然、酒豪じゃない。俺のほうが、よっぽど強いよ」。
酒を吞むというよりも、その場の楽しい雰囲気が大好きで、ときどき羽目を外すこともあるが、矢野によれば「平塚さんが“午前様”になることは、まずない」。
まるでシンデレラのように、深夜0時までには必ず帰宅の途につき、翌日に備える。
「0時まで、って・・・。それでもちょっと遅いじゃないか」と言うムキもあるかもしれないが、「男子ツアーは張り詰めた勝負の世界。たまの息抜きをお酒に求めることもあるようで、そのへんは大目に見てやってください」と矢野とともに頭を下げたのがほかでもない、太田プロであった。
今年42歳。体のほうも、正直だ。本人も、さすがにそうそう無茶は出来なくなってきているようで、この夏は丸2週間の禁酒で“節制”をしたという。折しも8月の関西オープンで、練習仲間兼吞み仲間の久保谷健一が、練習日に熱中症で倒れ救急車で運ばれた一件が平塚にも少なからず恐怖心を与えたらしい。
もっとも、本人はむしろ大事を取ったつもりの行為は、これまで1週間以上も酒を断ったことがなかった選手の異変と取られて、「もしかして、平塚はどこか悪いんじゃないか?!」と、逆に周囲にそんな心配をさせてしまったのも今となっては笑い話だが、今年はライフワークのひとつだったアジアンツアーへの参戦も数試合に抑えて、来季はますます日本に腰を据えて、国内での復活を目指すという。
2011年以来となる7つの勝ち星をにらみ、リスタートを切る前に、今年もクリスマス・イブに140万円もの震災復興寄金を集めた平塚。矢野のほか、今年初シード入りを果たした片岡大育や、後輩プロの山本隆允ら参加してくれた有志のみなさんとともに、「公益財団法人 報知新聞社社会福祉事業団」にコンペの浄財を託した会の締めくくりに、来季の活躍を改めて誓っていた。