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石川・松山世代! 梅山知宏が春を待つ
今年は横浜・みなとみらいで行われているフェア会場では、物珍しい練習器具や画期的なトレーニング方法を紹介する企業のブースなど、何か吸収できるものがないかと見て回る目は真剣そのもの。
「ニュージーランドでつかめたものもあるので。無駄にはしたくない」。
今月最初の「ISPS HANDA ニュージーランドオープン」の2日目に、日本人最高位につけるなど、ファイナルQTランク38位で迎える今季は、国内でも活躍が期待される一人である。
石川遼や松山英樹と同学年。特に、東北福祉大では副キャプテンとして、キャプテン松山を支えた。今や見上げる同世代にも、追いつきたいと真剣だ。
25歳に“転機”が訪れたのはプロ転向4年目の昨年5月。
日本プロで、レギュラーツアーとしては、自身初の予選通過を果たして目が覚めた。
アマ時代も含めて、それまでことごとく予選落ちの連鎖をやっと断ち切ると、そこから一気に3試合連続の決勝進出で、上昇気流をつかんだ。
「予選通過なんて、他の選手にとっては小さなことかもしれない。でも僕にはデカかった。今まで頑張ってきたことが、やっと報われた気持になれた。間違いではなかったと、思えた瞬間でした」と波に乗り、初の出場切符を勝ち取った今季は、自身初戦でも我ながら、勢いを感じることが出来たという。
「ニュージーランドでも、昨年の流れを途切れさせることなくプレーが出来た」と、帰国後すぐに挑戦した日本プロの1次予選も突破。
同・最終予選は、3月28、29日だ。さらにその足で、次はチャレンジトーナメントの開幕戦「Novil Cup」と、梅山の春はもう始まっている。2013年のプロ転向と同時に本格着手の筋トレで、「ケガも疲れもない体を目指しています」と、今や胸筋も目に見えてむっちむち。
「今年は大切な1年になる。さらにステップアップしていけるように。今年はいろんな意味でひとつ、集大成の年にしたい」。
隆々の胸は、希望でますます膨らんでいく。