永松宏之が「JGTO Novil FINAL」の初日を終え、7バーディ、1ボギーの6アンダーで回り2位タイ、好スタートを切った。今シーズンは、賞金ランキング91位と苦しんでいる永松。その要因は、曲がってしまうというティショットにある。しかし、今日はフェアウェイにティショットを置くことができ、パットも決まってくれた。それだけを聞けば不満な事はないように聞こえる。しかし、本人が思うところは少し違うようだ。

「内容はイマイチだけど、結果は良かったです。ティショットに不安があるのでビビりながらやっていますね。良い位置にはいるので結果にこだわりたい。」

「結果にこだわる。」順位にこだわるという意味なのかと思いきや、実はそうではなかった。満足いくスイングじゃなくても、どんなショットであっても、フェアウェイに置ければ、パットが入ってくれれば、それでいい。そういった意味も含めての結果にこだわるという事だそうだ。

賞金ランキング91位の永松は、来シーズン前半戦の出場権を得るためには優勝しかない。控えめな永松に、インタビューで「ワンチャン狙えますね？」と聞いてみたところ、「ゴルフ界のポール・ポッツになります。」と笑いながら答えてくれた。

ポール・ポッツとはイギリスのオーディション番組で優勝し、デビューを「ワンチャンス」で掴んだ歌手。ちなみに代表曲も「ワンチャンス」。

優勝して「ワンチャンス」を掴めるかは、ティショットがフェアウェイに打てるかにかかっている。

• 永松 宏之