記事

長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2016

今度こそ勝つぞ! タイのタンヤゴーン・クロンパ

この日最後の18番は、106ヤードの3打目を1メートルにくっつけて、楽々のバーディ締めだ。「ティショットはあまり良くなかったが、パットが良かった」と、序盤の2番でアプローチをミスして残した5メートルのパーパットも難なくしのいで、ボギーなしで回ってきた。

北海道の洋芝は、ホールアウト後も顔をしかめながら2、3本の葉っぱをちぎって、指に乗せてまじまじと見つめて、「これはなんていう芝なのかな? タイでは見たことないよ!」。
(特にラフはフェスキューという種の芝質で、これまた難易度高だとか・・・)。

今大会は、2014年の初出場から2年連続の予選落ちも、「もう慣れた」と、今年は堂々優勝争いに加わった。
北海道グルメは、特に寿司が大好きで、「昨日も一緒に行ったよ」とはコンビを組んで1年半になるキャディのトンさん。
日本に住んで6年になる相棒が、ボスの気持ちを日本語で代弁して「めっちゃ高かった〜」。
札幌市内の老舗店は、廻るカウンターではなくて、敷居も高かったが奮発して「ハマチに、マグロ! 刺身も大好き」。

先週は「ISPSハンダグローバルカップ」でも優勝争いに末に、初Vこそ逃したが、3位タイの賞金で今週は連日、お腹いっぱい。ただし、名物のジンギスカンは苦手だそうで「羊の肉はちょっと臭い」と、一度トライしてみたけど結局、一口も食べられなかったそうだ。

切れ味鋭いショット。構えて、すぐ打つテンポの良いプレーリズムに、日本人選手からも「クロンパと一緒だと、回りやすい」と、評判も良い。いつもニコニコ明るい性格も人気で、いまもっとも初優勝に近い選手のリストに名前を連ねる若手の一人だ。
「僕もそろそろ勝ちたい。明日も頑張ります」。
先週の石川県に続いて、北海道でもタイ出身の26歳が大会を盛り上げる。

関連記事