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トップ杯東海クラシック 2015

韓国のS・H・ペクが初の最終日最終組に挑む

3日目は、石川遼との最終組から、すでに気負っていた。「パーパットは全部、拾うことは出来たんですけど、バーディを決めてやれ、という気持ちが強すぎた」。リーダーボードを見て、「トップに立ってやれという気持ちも強かった」。
気合いが入り過ぎて、いくつかチャンスを逃した。

「明日は気負いなく、プレーがしたい」。

5度目の挑戦を経て、ランク15位につけた昨年のファイナルQTの資格で、初の本格参戦にこぎつけた今季の日本ツアーは、来週にフォールシャッフル(出場優先順位の入れ替え)を直前に控えても、これという結果が出せずに、良い意味で開き直った。

「もっと伸び伸びとプレーしよう」と決めた途端のV争い。
13歳でタイに渡り、朴セリ選手に憧れて、ゴルフを始めた。韓国出身ながら、タイ随一の飲料メーカー「シンハコーポレーション」とサポート契約を結び、韓国語と英語、そしてタイ語を器用に操るのもそんな生い立ちゆえ。

身長181センチに、本人推定100キロを超える体重は、最終日の三好でもかなりの存在感を放ちそうだ。「優勝できたら嬉しいですけど、勝てなくても僕は自分のゲームをするだけです」。ツアーでも随一と言われる重たさの優勝杯「トップ杯」も軽々と持ち上げそうだ。

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