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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント 2018

ゲンちゃんと同級生。杉山知靖が律儀なV争い

マンデーから勝ち上がってきた25歳が、絶好のチャンスを迎えている。この日、3アンダーで回って通算6アンダーとスコアを伸ばした杉山知靖(すぎやまともやす)。

「大雨の中、ありがとうございます」と直立不動で、集まった報道陣に、律儀に帽子をとって頭をぺこり。
「今日は出来すぎですね」と、謙遜しきりだ。

この日最初のバーディは、前半の12番で15ヤードのカラーからパターで入れた。後半の7番もまたカラーから、こちらは6メートルと距離はないが、パターで沈めてこの日2度目の0パット。
「長めのパットが入って運良く、流れに乗れました」。

雨でぬかるんだ地面と、季節外れの寒さも主戦場の「AbemaTVツアー」は先月、5位に入った「南秋田CCみちのくチャレンジ」もさらに前の「LANDIC CHALLENGE」も、大雨に見舞われ、免疫も出来ていた。
「今日はいつもより、一番手上げて打つような感じでしたがそれが上手く出来ました」と荒天時の対応も心得たものだった。

祖母の影響でクラブを握り、実家近くの練習場で内田豊プロに教わり腕を上げた。中学時代は「関東中学選手権春季大会」2位などの成績を収め、高校は故郷の横浜を離れて高知県の明徳義塾に進学。
2つ上には松山英樹がおり、今も尊敬する存在だ。

「学業とゴルフを両立させたい」と大学は、千葉の中央学院へ。2年時の13年に初出場した日本アマで、大堀裕次郎と決勝戦を戦い、同4年時の15年にはファイナルQTに進んでプロ宣言。

まだ出場権には恵まれないが今季、賞金1位を走る同級生には「励まされています」。
時松隆光とは今週も、ジンギスカンで舌鼓。
普段は「ゲンちゃん」「スギちゃん」の仲だが、いまや一目も二目も置いている。
「一緒に食事をさせていただいたり、練習ラウンドさせていただいたり、刺激にさせていただいてます」と、同級生相手に、敬語尽くしでとことん敬意を表する。

「同級生ですが、すごく活躍されてて“目上の方”なので・・・」と、またぺこり。
丁寧な言葉遣いと、柔らかな物腰は、プロ転向後に入社したゴルフ場「レイクウッドゴルフクラブ」で培われた。
「所属プロとして、お客様と接するときに失礼のないように・・・。レイクウッドさんの環境はばっちりですし皆様にお世話になって、ここにいられると思っておりますので」。
恩人に、北海道からビッグニュースを届ける大チャンス。
「この2日間は自分の実力以上のものが出ましたので。優勝は意識せず、ここまで来れただけでもラッキーと、明日は勉強させてもらうつもりで行きたいなと思います」。
V争いもとことん丁寧に挑む。

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