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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017
ファンミーティングを開催
前日月曜日の「ジュニア育成プロ交流プログラム」に続いて、昨年覇者は大忙しだ。
翌25日の火曜日は、地元福島県・西郷村の子どもたち100人との交流会「ファンミーティング」に参加。
本名は「源蔵」。古風な名前を持つプロは、この3人のうちだ〜れだ?!
「時松隆光選手!」。大正解!!
なんで分かったかって?
「だって、日本人は一人だけだから…」。確かに。
なんでも小学生のころ、バレンタインデーに1個もチョコをもらえなかったそうだ。そんなトホホな時松が、今回伴ってやってきたのは韓国の“ミスターホールインワン”と、アメリカ人の“ミスターバーベキュー”。
なんと賞金は800万円。昨年のフジサンケイクラシックで、一攫千金のホールインワン賞を達成したI・J・ジャンと、ハン・リーはこちらもな、な、なんと! 総額40万円もする豪華ピクニックセットを持っている。肉を焼かせたら世界一。韓国系アメリカ人のビッグマンが子どもたち相手に大ハッスルだ。
ジャンはついでに、昨年覇者もこてんぱんにやっつけちゃった。
スナッグゴルフ対決はもちろん、異種対決のパイロンスラロームローラーと、フラフープくぐりと、スプーンでピンポン玉リレーと、うちわでテッシュあおぎとで、合計11ポイント稼いで、総合優勝…!
リーは2点。時松は5点と最下位は、まぬかれても昨年の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で、大会史上最多のアンダー記録でツアー初優勝を飾り、またその前後には、チャレンジトーナメントとツアー外競技のネスレマッチプレーと合わせてたった3週間で、1億1180万円も稼いだシンデレラボーイもこれじゃかたなし?!
いやいや、大事なことは、西郷村のみんなとこうして仲良く遊んで腹をかかえて笑い合えること。
「今日は楽しかった」とか、「プロゴルファーになりたい」とか子どもたちが口々に、笑顔で感想を言ってくれることがただただ嬉しかった。
今回は子どもたちに混じって、参加してくださった大人のみなさんも、「福島はまだまだ復興なかばですがプロのみなさんが、こうして遊びに来て下さることが本当に私たちの支えです」と言ってくださって、本当に来た甲斐があったと思った。
ハン・リーが日本ツアーで戦うようになって驚いたことは、日本人の譲り合いの精神という。
特に、あの未曾有の大災害では誰もが大変な悲しみと、ご苦労を背負いながらも相手を思いやり、互いに支え合う東北の方々の姿に感嘆した。
リーも、ジャンも時松も、「また、3人で遊びに来ます」と約束した。
ゲームの最後には、プロ3人でこの日のMVP賞を選んで賞品のパイナップルを持って、みんなで♪パイナッポーアッポッペン♪を踊って笑い転げた。
楽しい時間はあっという間に過ぎた。
時松は、「木曜からの本戦も、みんなで応援しています」と声をかけられ、改めて気合いを入れた。
「連覇は難しいけれど、可能性はある。頑張りたいと思います」。
今年の第4回大会でも感動プレーで、福島を盛り上げる。