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1回戦96人の一大レース!!「ISPSハンダマッチプレー選手権」を開催
さらに、そこから勝ち残った選手とシード8人を加えた32人による3〜7回戦は、同コースで9月6日から5日間にわたって行われる。
初回の2015年から昨年の第2回目までは「ISPSハンダグローバルカップ」として、4日間のストロークプレーで開催された今大会。
それが今年は新たに総勢104選手が一対一で対戦を繰り広げる壮大な一大バトルに生まれ変わった。
大事なホスト試合のこの日の記者発表に合わせて帰国したホストプロ。大会主催の一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)の半田晴久・会長は「お帰りなさい、と。奥さんのような気持ちで出迎えた」と、目を細めた。
先週の全米オープンは、惜しくも予選落ちを喫したものの、今年の谷原秀人の活躍ぶりは、今大会の半田会長の開催趣旨とぴったり重なる。
38歳。「谷原選手がこの歳にして、もう一度海外にチャレンジしている精神力・スピリッツが素晴らしい」と、手放しで賞賛した。
ホストプロのその様子に改めて、半田会長の今大会にかける思いも高まった。
「マッチプレーこそゴルフの原点。この大会からグローバルに活躍する選手を輩出したい」とは確かに、「ストロークの18ホールとは異なり、勝負強さがないと勝てない」と、うなずいたのは会見に同席したJGTO副会長の大西久光。
「1回戦96人のマッチプレーは、世界でも覚えがない。若い選手もこういったマッチプレーで戦ってもらうことで、ここぞという時の勝負強さを身につけることが出来る」と、太鼓判を押した。
谷原も「マッチプレーは、プレーオフをずっとやっているような感じ。体力、メンタルともに重要になってくる」と続けた。「この大会によって日本の選手が強くなっていくのではと思う」と、趣旨に賛同した。
競技形式はがらりと変わるが、大会が目指すところは初回から一貫している。
今年も変わらず「グローバル化の対応」「スポーツの社会貢献」「ゴルフによる地域興し」を3本の柱に掲げる今大会に今年こそ、貢献したい2人のホストプロ。
「こういうときにしか、半田会長に恩返しが出来ない。僕は1回戦からしっかりと勝って、3回戦以降に進みたい」とは、やはりISPS所属の藤本佳則。
対して、昨年の賞金ランク2位の谷原は、今大会8人のシード選手の1人として、3回戦から合流する予定だ。
2回戦以降に進んだ選手には、50万円以上の賞金が保証されており、「3回戦から出る谷原選手は何もなくとも200万円がもらえる(※下記賞金配分参照)」と、半田会長は冗談めかして笑ったが、このホスト試合で昨年まで2年連続の予選落ちを喫している谷原には笑えない?!
賞金総額は2億1000万円。優勝賞金5000万円のビッグマネーに「多くの選手が今大会をメインと見据え、目の色変えて優勝を目指してくると思う」と谷原は言ったが藤本同様に、何より恩返しに賭ける自身とて、もちろん例外ではない。
<賞金配分>
優勝 5000万円
2位 2500万円
3位 1400万円
4位 1000万円
5位T 850万円
7位T 700万円
4回戦敗退者450万円
3回戦敗退者200万円
2回戦敗退者 50万円