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中日クラウンズ 2018

上井邦裕がケガの功名

大型連休初日。子だくさんのパパが、発奮した。4人の息子が鯉のぼりを手に、応援に駆けつけた3日目。大会の地元名古屋在住の上井が65を出した。

連続バーディから始まった土曜日は、パットが冴えた。
シード復活の今年は「ゴルフも上り調子」と、痛みをこらえて思い入れの和合でV争いに加わった。

開幕直前のハプニングは2月。
「ちょうど前の日の練習で、今までにないくらいドライバーが飛んだ」と、手応えを掴んだ矢先だった。
翌日のトレーニング中に、転倒して左腕を骨折。
全治3ヶ月の診断が出て、「山あり谷あり。今季は絶望的だ、と。開幕にも間に合わないかな」。

クラブを握れない間は、「色々考えた」と、ひたすら忍の一字で治療に専念。
「まだ、アイアンは打ち込めない」と、痛みはあるが屈強な体と精神力で、国内初戦から執念のエントリー。

「日によって痛かったり、痛くなかったり。ダメなときは全然力が入らない。無理やりやった。最初はほんと、散歩している感じだった」という頃から思えば、国内3戦目にして「ケガの功名」と、笑える状況まで持ってこられた。

「状態が状態なので、自分に期待はしないが他の大会以上に気合いが入る」と名古屋商科大でエースをつとめたころからここはもはや、我が第二の地元。
「声援もたくさんいただいて、それが力になっている」。
手負いのパパは、最愛の家族の期待に応えるためにも残り1日、気力を絞る。

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