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SMBCシンガポールオープン 2016

谷原秀人は「参りました・・・」

谷原は、ただ笑うしかなかった。最終日は4日連続のサスペンデッドが決まって、競技は1日持ち越されることになり、最終ラウンドの最後のたった1ホールをこなすために、翌月曜日には再びコースに戻ってこなければならなくなって、どうにも気持ちの持っていきようがない。

もちろん、「明日は最後にせめてバーディを獲って・・・」とは思うが、そう言いながらも途中から思わず「ハハハハハ・・・」。
当初の予定では31日夜の便で、帰国するつもりだった。それが、自身の分はもちろんキャディの石井恵可さんや、マネージャーに家族の分。「すべてパー」。現状の暫定順位でいうなら4位タイの賞金をいただいても「チャラですよ」と、余分にかかった経費を計算して、思わずため息。
「参った。参りましたよ」と、つぶやくにはまだ早い。勝負はまだ、決着がついていない。谷原の可能性も、まだ消えていない。
「もう、今から18番ホールをプレーしてきますよ」と、苦笑いでそんないたずらも、してみたい気分。こんな経験は、今までにも米ツアーなどでもあるが、今回も「これがアジアと思うしかない」。月曜日は、右バンカーからの2打目からリスタート。気を取り直して、V争いに舞い戻る。

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