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Novil Cup 2017
星野陸也がプロ初優勝!
途中まで上井邦裕が11アンダーでトップを走っているのを速報ボードで確認した星野は、その時点で8アンダーだった。16番ホール(パー5)で「追いつくにはイーグルが必要」と感じ、ティーショットは「マン振りして」ボールはラフに止まったが、「330か340ヤードくらい」飛んだ。残り168ヤードの第2打は、右からアゲンストの風が吹いていたので、7番アイアンで低いボールで打ち、ピン横4〜5メートルにつけた。このくだりのフックして、スライスするスネークラインを見事に沈めた。その後上井は14,15番と連続ボギーを叩いて星野と首位が入れ替わった。だが上井も16番でバーディを奪って、10アンダーで並んできた。そして最終組の一組前で回る、星野は18番でやはりアゲンストの風が吹いており、187ヤードの第2打を6番アイアンでピン右横10メートルに乗せた。プレーオフが濃厚の雰囲気だったが、星野はこの「フックしてカップ際はストレート」とラインを読み切って、バーディパットは「ちょっと弱いかな」と思ったが、ボールは見事にカップに吸い込まれた。
最終組の上井はそのまま10アンダーでフィニッシュし、星野の優勝が決まった。「今日は
出だしの1番でボールに泥がついていたので、第2打が直角に左に曲がって、OBかと思ったボールが木に当たって跳ね返ってきたり、13番ではカート道に当たって350ヤードくらい飛んでいたり」ラッキーが続いていたので、「もしかしたら」勝てるかもという予感はあったという。
昨年のファイナルクォリファイングトーナメントで1位となり、今年のツアー前半戦は出場優先権がある。「この勢いでレギュラーツアーでも、せめて1勝はしたい」とこの勝利で自信を深めた。次の試合は東建ホームメイトカップ(4/13〜16 東建多度CC・名古屋)である。すでに今年、SMBCシンガポールオープン 6位タイ、レオパレス21ミャンマーオープン 9位タイと実績を残しており、今後のツアーでも大きな活躍が期待できそうだ。