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カシオワールドオープン 2016

今週はジュンゴンの連覇と、シード権と、賞金レース!

昨年は、ホストプロを従え大会2勝目。ツアー通算3勝目を飾った黄重坤(ハンジュンゴン)。
最終ホールのイーグルで、石川遼を下した。
韓国出身の24歳が、連覇を狙う今大会はシード権争いの選手たちにとっては今季最終戦でもあり、ボーダー線上の戦いも気になる。

賞金シード争いは、まず第一シードと呼んで区別している上位60位までと、さらに第二シード枠としては61位から75位までが大きくひとくくりになるが、具体的なシード権争いのボーダーラインは75位内の中に、出場義務試合を満たしていないことから賞金ランキングの対象とならない選手が何人含まれているかで、実際の該当順位が変わってくる。

今週のカシオワールドオープン直前のランキングで言えば、対象外の選手はまず現在賞金5位の松山英樹、さらに先週優勝で20位につけたケプカ、アジアと日本の共同主管のアジアパシフィックダイヤモンドカップを制した39位の詹世昌(センセショウ)、67位のジョーダン・スピース、68位のグリジョ、69位の王情訓(ワンジョンフン)、72位のフレーザー。
以上、7人が対象から外れるため、現状の第一シードのボーダーラインは63位の岩本高志まで。第二シードは82位のS・K・ホまでとなっている。
今年もこの“最終戦”で、またさまざまなドラマが繰り広げられそうだ。

そして賞金レースである。
今年は、まさに熾烈な戦いになっている。
国内開幕戦からトップを走り続けた昨年の賞金王の金庚泰(キムキョンテ)を谷原秀人が、7月の日本プロで2週連続Vを達成して抜き去りそのあとしばらく独走態勢を築いていたが、10月の日本オープンで、その谷原を池田勇太が逆転。

そのあたりから、トップ争いはますます激化の一途をたどる。
11月の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」で連覇を達成した谷原が再逆転したかと思えば、すぐに先週のダンロップフェニックスで池田が返り咲いて、いよいよ残すところ2試合。

金庚泰(キムキョンテ)は今週は、ワールドカップに出るため、もはや2年連続のキングは消えた。たとえば池田がシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を待たずに今週はこのまま優勝賞金4000万円の今大会で、決着をつけるとすれば、池田が勝ってなおかつ谷原が11位タイ以下(※)というのが条件だ。

「最終戦までもつれ込むと思っている」とは池田。
谷原も「2人で盛り上げる」と、最後まで諦めるつもりがないのはもちろんだ。

(※)当初、順位表現に誤りがございました。お詫びして訂正します。

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