タイ出身の26歳が、引き続き好調だ。本格参戦4年目の日本ツアー。母国とは真逆の天候にも、もう慣れた。初出場の2014年から2年連続の予選落ちを喫した今大会も、洋芝のコツをやっと掴んで絶好のスタートを切った。

来日5年目だが、日本語はまだほとんどしゃべれず通訳は、もっぱらコンビを組んで1年半になるトンさんに任せているのはいいが、トンさんは質問された内容も、本人には伝えず、自分で勝手に答えちゃうのが、また何とも微笑ましい。

「日本、ハッピー。楽しいね！」とはむしろ、日本に住んで6年目になるというトンさんの気持ちでは、とも思うがしかし、あながち当てずっぽうでもなくて、かたわらで「うんうん」と本人も相づちを打ちながら、ニコニコと笑っている。

先週の「ISPSハンダグローバルカップ」は、最終日に一時、首位に立つ活躍も「最終日がいつもダメ。勝ちたいという気持ちが、プレッシャーになってしまう」と結局、今回も3位タイに終わっていまだ勝ち運には恵まれないが、初優勝ももはや時間の問題か。

本人ももちろんその気で「今年の目標は勝つことです」。北の大地で再びチャンスを迎えられそうだ。

• Ｔ・クロンパ