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JGTOが連覇の7勝目!!

たとえ望まれない戦いだったとしても、強い男は最後に勝つ! 10日日曜日に行われた男子と女子とシニアの対抗戦「Hitachi 3Tours Championship(日立3ツアーズ選手権)」。
我らが男子のJGTOが11.5点を獲得して連覇のV7を達成した。前半のベストボールのダブルス戦こそ、シニアに0.5ポイントの僅差で折り返しても、後半のオルタネートは2組目の“五輪ペア”が2点を持ち帰ると、次の最終マッチを待たずして、早々に勝負は決した。

昨年のリオ五輪で日本代表をつとめた2人。片山と池田は選手会長で賞金王のキャプテン優作が、見込んだとおりに後半の6番では563ヤードのパー5で、片山が楽々乗せると、池田がイーグルパットを難なく流し込むなど、コンビネーションはまさに鉄壁。
他にも日韓戦など、組めばほとんど負け知らずの最強ペア。「勇太とはチームワークが良くて」と片山は、来年1月には45歳のチーム最年長。
「僕もシニアのほうへ足を突っ込む年齢になってきましたけど、できるだけ長くこちらのチームで3ツアーズに参加したい」と、決意をこめれば池田も「シンゴさんとまた久しぶりに組んでまた勝てた。このコンビは永遠に不滅です!」。

6人のサムライが手と手を合わせて、今季いよいよ最後のミッションをやりとげた。
今年も会場のグリッサンドゴルフクラブの18番グリーン脇で、選手みんなの手で宙を舞った世界のアオキ。
「みんなの力で今年も俺だけ、こんなにいい思いをさせてもらってもいいのかな?」とJGTO会長就任2年目の年の瀬も、また夢見心地だ。
もはや恒例の前夜の決起集会でも青木は薄々とは感じていたものの「みんなこんなに団結心強いとは思わなかったよ!」。

優作と組んだH・W・リューは体調不良で、本当は大事をとりたくても今大会は、補欠が認められておらずにもし一人でも欠ければ不戦敗が宣言される。
寒風の中での強行軍を無事勝利で締めくくって「万全の状態ではなかったけど初めての参加で、優作さんとペアを組んで勉強になったし、チームのために戦えたのは良かった」と安堵した。

小平と今平の若い2人は名付けて“Wフラット(平・平)”はまさに、命名どおりの安定感で今年、最高点タイの4.5で貢献した。
小平が、まさに勝利の女神を連れてきた。
「大会を盛り上げるために、美保も手伝ってくれた」と元賞金女王の妻との嬉し恥ずかし初の夫婦キャディは前半の9番で、夫が12メートルを沈めたバーディに、愛妻がなり変わって狂喜乱舞するなど人見知りでいつも寡黙な相棒の今平も終始ニコニコ。
「初出場で最初は緊張しましたけど、良い雰囲気にしてもらったので、とても回りやすかった」と、チーム最年少もおしどり夫婦に感謝した。

2年連続3度目のMVPを獲得した小平。株式会社日立製作所の東原敏昭・代表執行役 執行役社長兼CEOより頂いた、日立コードレススティッククリーナー「パワーブーストサイクロン」の置き場所も、美保さんとの新居にさっそく決めて「めちゃくちゃ嬉しい!」。年末に挙式を控えて改めて、こみ上げてくる幸せを噛みしめた。

前・後半のインターバルで、スタートアナの宮本武蔵さんが、駆けつけた4000人余の大ギャラリーに、みなさんどのチームを応援しているのか、拍手で答えてもらった際にはそのほとんどが、女子のLPGAであったことにはJGTO会長の青木も、今さら驚かない。

最多出場を誇るシニアの室田でさえ「女子を応援する」と言い切ったくらいに出場選手でさえみな、女子プロのみなさんのことが大好きなのだ!!

「いいよ、みなさん女子を応援してあげて」と、そこは青木も太っ腹。
「でも、勝つのは男子だから。本当に強いやつは嫌われるもんと決まってるから」ときっぱりと、最強ツアーの名にかけて「やっぱり男子が勝たないと始まらないから」(池田)。たとえ熱狂的な女子プロファンを敵に回したとしてもみなプライドをかけて、負けるわけにはいかないと力を合わせて頑張った。

「勝ててほっとしています」と、優作。選手会長として、今年最後の大役を無事、つとめ果たして「みなさんが、頑張ってくれたから・・・。チームワークも良かった。本当にありがとうございます!!」。
優勝のチーム賞金は3000万円。そのうち任意の額を、病気や震災で苦しむ子たちに贈るという、それこそ今大会最大のミッションにも3ツアーの中で、今年ももっとも貢献出来たことも優作には満足だ。

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