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ANAオープン 2016
今平周吾は一時首位に極度の緊張状態に
リーダーボードはチェックしていた。「自分が1位になっていることは、分かっていた。意識しないようにはしていても、どこかで意識していたのかもしれない」。
最終日最終組はこれが2度目だが、今までに幾度か迎えたV争いの経験と比べても「今週は、初めて味わうような緊張感があった」と、格段だったことを打ち明けた。
序盤から、重いと感じたグリーンで打ち過ぎて「全部オーバーして」。グリーン上でチグハグなタッチとプレッシャー。次第に思うように動かなくなっていった体。
最後の18番では、奥から急勾配の複雑なラインを消し飛ばしてあわよくばカップインさせようと、グリーン上からウェッジでカップを狙う、秘策の“バーディトライ”に挑むなど、淡々と冷静なゲーム運びに見えても、実は極度の緊張状態にあった。
誰よりツアー初優勝が待たれる若手の一人だが、「勝つにはやっぱり、経験がもうちょっと必要なのかな」。
今回もまた、ひとまずお預けだ。