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マスターズ2日目

2日目も強い風が吹いた。谷原秀人は10年ぶりの洗礼を受け続けた。1番はアプローチのミスから、トリプルボギーの幕開け。「いきなりきついスタート。まだまだだなと思った。何も言葉が出てこないくらい厳しかった。かなり打ちのめされた感じです」。

ぎりぎりまで出場権を求めて、世界中を歩き回った。世界ゴルフ選手権「デル・マッチプレー」は2週前。執念で勝ち上がり、
4強に入った。直前に、世界50に潜り込んだ。土壇場でつかんだ10年ぶり2度目の切符も通算12オーバーで予選落ち。
「次来れるときは…」と言ってから39歳は逡巡した。「分からない、まだ考えられない」とよどみながらも「また目指してやりたいと思います」と、ふりしぼった。

賞金王は、通算7オーバー。「ショット、パット共に流れに乗せることが出来なかった」と、1打足りずに池田勇太も予選落ちをした。

松山英樹は盛り返した。アイアンが冴えた。15番は250ヤードから、3番アイアンで2オン成功。イーグルチャンスは外したが、この日5つ目のバーディで順位を上げてきた。
後半は、12、14、17番と再三きわどいピンチも耐えた。林の中から奥に打ち込んだ18番は、アプローチが入りかけ。通算2オーバーでこらえて首位とは6打差で、決勝ラウンドに進んだ。

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