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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016
手術から復帰の平塚哲二が12位タイに
スタートの1番では、左横137ヤードから、チップイン。10番や13番では、深いラフからしぶとくOKバーディを奪うなど、術後の経過も良好な様子が窺える。
昨季は9月のツアー復帰を果たして、賞金シードの復活を窺ったが叶わず、今季は生涯獲得賞金25位内の資格を行使して、開幕から出ている。
日本ツアーは6勝。アジアで3勝のベテランが、今季はひとつ悩みを抱えている。
「なんでいま、自分は予選通過を目標に、ゴルフをやっているのか」。
失われた試合勘を痛感するのは、そんなときだ。
「試合慣れしていないから、予選カットぎりぎりのゴルフになる」。
それが優勝争いのものならまだしも、「予選カットのプレッシャーを感じてしまう」と嘆く。
「変なところで感じてしまうプレッシャー。今は、そういう中でもいかにバランスよく、リズム良く振っていけるか。イメージしてそれが繰り返し出来るよう、練習を重ねているところです」。
今年の全英オープンは、平塚が初めて“メジャーデビュー”を果たして、初の決勝ラウンドに進出したロイヤル・トルーンだが、今は何の感慨も湧いてこない。
「今の僕にはまだ速い。今は全英を目指すより、安定したゴルフをすることが一番大事なので」。怪我から復帰したばかりの平塚には、今大会の上位4人に与えられる“切符”をしゃかりきに狙っていく気持ちには、まだなれないようだ。