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日本プロゴルフ選手権大会 2003

「まだ3つしか勝ってない、もっと勝ちたい」日本プロゴルフ選手権大会過去3勝の中嶋常幸、初制覇の22歳から今年で26年目

今年もし中嶋が勝てば、宮本留吉、戸田藤一郎、林由郎、中村寅吉と並んで大会歴代 2位の通算4勝目 。
また、大会初優勝の1977年(当時22歳)から数えて26年目のVは、尾崎将司が持つ 25年の最長期間優 勝記録を破る偉業達成だ。
「昔と違って今では若手がどんどん強くなっているし、そう簡単には勝てない状況だ けに、もしまた この舞台で勝つことができればこれほど名誉なことはない。まだこの大会で3つしか 勝ってないことだ しね(笑)、僕としてももっと勝ちたい気持ちで一杯だよ」。

この日水曜日は、昨年、47歳で7年ぶりの復活2勝を挙げファンに感動と勇気を与えた ことを評価され 、東京運動記者クラブ・ゴルフ分科会から「特別賞」の表彰を受けた(=写真)。贈 られた賞状と、 記念のトロフィー、写真パネルをしげしげと見ながら中嶋は言った。
「昔、もう少し若いころも同じ賞をいただいたことがあるが、そのときは賞状を受け ることの価値が わからなかった。こういう賞状やトロフィーがどれほどに励みになってくれるか。こ の歳になってよ うやく分かったよ・・・」
パネルの写真は、昨年2勝目の住友VISA太平洋マスターズでイーグルを奪い、力強く 拳を握ったシーン を撮影したものだ。「覚えているよ。こういうシーンは、撮ろうと思ってもなかなか 撮れないもの。 ほんとうに嬉しいね」思い出の写真から、当時のたぎる情熱が中嶋の脳裏に再びよみ がえる。
今大会から、全英オープンの日本予選も始まる。上位にランクインすれば、昨年に続 き2年連続でのメ ジャー挑戦が達成できる。「そのためにもぜひ、今週、優勝目指して頑張りたい」と 中嶋。 昨年の復活元年を「47歳のルーキー」と位置付けていたが、その思いは今年も変らな い。 「いくつになっても、心は新人のつもりだから」48歳の口から、初々しいコメントが 飛び出した。

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