今年から選手会副会長と、ファンプロジェクト担当理事を兼任する小鯛竜也が、このほど「児童虐待ゼロ」と「ジュニア育成」を目的とした「BFSプロジェクト」を立ち上げた。
プロジェクト名にある「BFS」とは、「Birdie For Someone」の頭文字をとったもの。
”自分が取ったバーディが、知らない誰かの笑顔につながってほしい”との思いがこめられているという。
発足のきっかけは、新型コロナウィルスの影響で、試合ができない日々の中、テレビやネットでステイホーム中の児童虐待事件が増加している、というニュースを目にしたこと。
「見過ごすことができない」と、胸を痛めた小鯛は自身も二児の父親として、また一人のプロゴルファーとして、「何かできることはないか」と、自問自答。
「自分なりに一歩踏み出してみよう」と、まずは最初の取り組みとして、シーズンのバーディ数に応じ、小鯛がサポート契約を結ぶ地元大阪の老舗菓子店「青木松風庵」の人気銘菓「月化粧」を小鯛が自費で購入し、全国の児童養護施設などに寄贈することにした。
「お菓子ってもらったら嬉しいじゃないですか。美味しいお菓子を食べて、ひとりでも多くの子どもたちが笑顔になってほしい。すごく小さなことかもしれないですけど、自分がゴルフに関わる限り、続けていけそうなことを考えました。ひとつでも多くバーディを取る、という自分自身のモチベーションにもなります」。
将来的には活動に賛同してもらえるプロや、一般ゴルファーを募り、大きなうねりを作りたいという思いもある。
「ゴルフには人と人をつなぐ魅力がすごくあると思う。ゴルフを見たこともプレーしたこともない子どもたちに、自分とは関係のない世界だと思ってほしくない。自分が積極的に関わることで、子どもたちがゴルフを知るきっかけになってほしい」と、話す。
本プロジェクトのもうひとつの趣旨である「ジュニア育成」については8月30日(日)に、小学生・中学生を対象とした「小鯛竜也・オンライン“キッズ相談室”(無料)」の開催を決定。すでに参加者を募集中だ。
「ゴルフをやっている子どもたちが、普段感じている疑問や悩みなどにプロゴルファーが直接答えることで、少しでもゴルフやプロを身近に感じてほしいし、その中から、ひとりでも多く本気でプロを目指すようになってほしいなと思っています」。
コロナが収束したら、ジュニア教室やラウンドレッスン会なども、随時開催していく予定だ。
「ひとつでも多くのバーディで、ひとりでも多くの子どもたちを笑顔にしたい」と願う小鯛。
まずは、9月3日ー6日に、約8か月ぶりの今季国内2戦目を迎える「フジサンケイクラシック(山梨県・富士桜カントリー倶楽部)」が、夢実現への第一歩。
「バーディを量産して、3年ぶりのツアー2勝目を目指します!」と、今から意気込んでいる。
なお、8月30日(日)の「小鯛竜也・オンライン“キッズ相談室”」への参加申込は小鯛竜也オフィシャルサイトから応募できます。