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HONMA TOURWORLD CUP 2017

今季初シードの42歳が覚醒! 岩本高志が2位タイに

今大会終了後に、出場優先順位を大々的に入れ替えるフォールシャッフルが施行される。いよいよ、瀬戸際に立って突如、覚醒する選手たちがいる。

岩本も、その1人である。出場人数が減る秋以降の試合も出続けるためには、同ランク10位に入っておかなければならない。同23位の岩本には、今大会がラストチャンスだが、「入れなければそれはその時。焦ってもしょうがない」と肝を据えたら、たちまち2日連続の60台。

今週は、会場にいないホストプロに感謝した。
同じ都内のジムに通っている谷原秀人と偶然、出会ったのは、つい先日のこと。

「僕が悩んでいるのを知っていて、パットのヒントをくれた。それをやるようにしたら、劇的に良くなった」と効果はてきめん。「あれだけのレベルの選手の言葉は重い」と、今もその課題を継続中だ。

悩んでいたショットも2週前に思い切ってアイアンを総取り替えしたのが、それも良かった。
「コントロールがしやすくなって、ミスもある程度は予測が出来る」と、コース攻略も格段にしやすくなった。

肋骨骨折や、首や腰、昨年は両肘の痛み。ケガに悩まされたこれまで19年のゴルフ人生も、第二枠での初シード選手として挑む今季は、うそのようにどこにも痛みがなく、それだけに余計に序盤は結果が伴わないことに、とても焦っていた。

「今年は第一シードで、とか考えてしまって。気持ちの問題もあったと思う」。
今週はついに土壇場を迎えて、良い意味で開き直った。「今週、やってダメなら」と、覚悟を決めたら今までのイライラが不思議と消えた。

「今日は18番で池に入れて。バーディ計算のホール(パー5)でボギーにして、いつもならカッとくるところ。でも下から3メートル弱のボギーパットを沈めて、本当だったらダボだった、と」。
前向きに捕らえられるようになり、後半も気持ちを切らさず、3つのバーディで応戦出来た。

この日は70歳のジャンボ尾崎がエージシュートを達成して42歳も改めて、その存在の大きさに絶句した。
東京学館浦安3年時の92年に「ジャンボ尾崎杯フジサンケイジュニアで優勝して、翌年のフジサンケイクラシックでツアー初出場を果たした岩本。
「僕ら世代の憧れ。あの年で、あそこまで出来るのが凄い。すべてにおいて凄い」。
一時代を築いた数々の伝説の一部始終を、目の当たりにして来た1人にとっても、刺激的な1日となった。

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