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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2017
キューとジョーンズが首位タイに
「僕も緊張していたが、彼もナーバスになっていたんだろう」とキューの心情に、思いを馳せたのがキューを捕らえたジョーンズだ。
66のベストスコアで追いついた。
好スコアの要因にパターの好調さをあげて、この日奪った6つのバーディを振り返るより、難コースで4ホール続けて2メートルのパーパットを拾った9番からのプレーに安堵した。
2週前の関西オープンでは背中と首を痛めて、途中棄権。苦笑いで「僕も歳を取った」と、外国人選手としては、最多のツアー通算14勝を誇るBJも、もう41歳。
「ドライバーを飛ばすことも出来なくなったが、正確なショットを打つようにしている」と、その安定感と経験こそ、ここ宍戸では生きる。
初のメジャータイトルに、もっとも近い位置で最終日を迎えて、「明日も、とにかくフェアウェイキープが重要だ」。
一方のキューは、この日は英語で「予選通過」と書かれた帽子をかぶり、相変わらずひょうひょうと上がってきて「緊張はしていない。ただ不幸にも、一番難しいホールで、悪いショットが出てしまっただけ」。
もっとも難しい17番で、ティショットを右にOBを打った。打ち直しの3打目もラフに入れ、トリプルボギーで一気に貯金を吐きだしたが、気に病んではいなかった。
「プレーしてればそういうこともある。明日も出るかも」と、ニヤリと笑った。
18番でも、またバーディパットを大ショート。3メートルほど残してハラハラさせたが、あっさりとしのいだ。首位タイに踏みとどまった。
14年まで15年いたアジアンツアーで3勝の経験も、日本ツアーでの初Vがかかるが、やっぱりこの日も居残り練習はしないで帰る。
母国フィリピンは練習場がないゴルフコースが多いそうで、朝は朝でスタート前に、パッティンググリーンでいくつかボールを転がすくらい。
いわば“日本版・手嶋多一”は、このスタイルをもう10年も続けてきたといい「選手にはそれぞれに、それぞれのルーティンがある。僕はこれからもこのやり方を続けていく」って、それはもしや、練習嫌いの言い訳なのでは?!
「確かに、僕は怠け者」とニッコリと、この人はどこまでが冗談なのか…。
最終日の“Qオリジナルキャップ”のロゴは「YAKINIKU」。この夜の勝負メシも、もちろん大好きな焼き肉だ。