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カシオワールドオープン 2017

今年最後のシビアな戦いが始まった

顔で笑ってココロで・・・小池
シード権争いの選手たちにとっては事実上の最終戦となる今週。逆転の“圏内”を目指す2選手が強い風が吹いた初日に、逆風にもめげずに2アンダーで並んだ。

賞金ランキングは、108位の小池一平。初シード入りを果たした昨シーズンから数えて2年連続2度目のシード権保持がかかる。
「今年はティショットは悪いし、アイアンも最低だし、パットも入らない」と、手立てもないまま、ついに今週を迎えた。

いつもラウンドについて歩いて、心配そうに見守る妻の菜美子さんの表情も、少しほろこぶ初日も「今年こんな成績で、最後に来て意識することもない。考えたくもない」と、本人は苦しげに言った。

「ここで、良い結果が出れば最高だが、ダメならダメで・・・」と、今は言葉を濁した。

小池と共に6位タイにつけた上平栄道は、さらに悲壮な覚悟だ。2週前に、サードQTに失敗。賞金ランキング88位で迎えた今大会で、2014年以来となるシード復活に失敗すれば、来季もまた出場優先権を失う。

「やるせない気持ちもあったが少ないチャンスをいただけた今週は、やるべきことをやるだけ」と、39歳は懸命に前を向く。
少なくとも、上位75人の「第二シード」に潜り込むべく、「一打一打、集中してやろうかなと思う」。
今年最後のシビアな戦いが、いよいよ幕を開けた。
  • 上平は、本当にもうあとがない・・・

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