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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2019
今平周吾が上り5連続バーディ。今週もV争い
2年連続の賞金王を狙う今平が、「64」のベストスコアを出して、首位に3差と迫った。
2アンダーで回った前半こそ「風が強かったので、セカンドショットがなかなかピンにつかなかった」と、まだおとなしかったが、約1時間ほどのインターバルを挟んで再スタートした後半、終盤に爆発。
「チャンスにつけられて、それが全部入ってくれた」と14番から3メートル、15番で6メートル、16、17番はいずれも4メートルを決めると最後のパー5は、2打目がグリーンと観客席を隔てる奥の仮設看板の裏へ。
救済を受けて、看板の隙間から手を差し入れボールを取り出し、ドロップした3打目はラフからのアプローチが3メートルと、微妙な距離。
それでも「最後バーディで、締めようと思った」。
怒涛の5連続を完成させて、今週もやっぱり優勝争いに加わった。
先週の「マイナビABCチャンピオンシップ」は、最後まで韓国の黄重坤(ハンジュンゴン)と優勝を争い、1打差で敗れたが、賞金1位に再浮上。
さらに、星野陸也が7月から1位を守ってきた総合ランキングの「メルセデス・ベンツトータルポイントランキング」でも、その座を奪って「抜いちゃったね」。
初日からの同組ラウンドでは、プレー中にさらりとそんなセリフでニヤリと笑い、星野を相当悔しがらせたらしい。
相変わらず憎らしいほどの安定感。恐るべし、周吾。
大会初出場は、プロ2年目の22歳。
現AbemaTVツアーのチャレンジトーナメントで賞金1位になったその年、今大会の出場権があった同ツアーの「平和PGMチャレンジ」で優勝を飾り、本戦出場。
4日間を戦い17位に入った。
「あのときは、どんなに良いプレーをしてもレギュラーツアーでなんとか25、6位くらいだった。その時と比べたら、成長したという感じはあります」。
賞金王として、戻ってきた今年。
今季2勝目で、今平がタイトル防衛の牙城を築く。