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今平周吾がガン撲滅チャリティの寄贈式に出席

選手会長とともに、副会長も大忙しだ。先月末の世界ゴルフ選手権「メキシコ選手権」から戻ったばかりの今平周吾が、オフ恒例の「がん撲滅チャリティ」の寄贈式に出席。

ジャパンゴルフツアー選手会とJGTOが、昨年1年間を通じてトーナメント会場等で行ってきたチャリティ活動で集まった82万5724円を持って、「財団法人 高松宮妃癌研究基金」の事務所を訪れた。
亡き高松宮妃殿下のご遺影の前で、選手を代表してチャリティ基金を寄贈して、賞金王の身が締まった。
「チャリティすることは大事。これからも試合数が増えて、チャリティ基金も増えていけばもっといいのかなと思う」。

ジャパンゴルフツアーにおける「ガン撲滅」の活動は94年までさかのぼる。
当時、多くのツアー選手たちと交流があり、また、ゴルフを通じて多くの人々に愛されたタレントの逸見政孝氏、ハナ肇氏が相次いでガンで亡くなられたことをきっかけに第1回大会が行われた「ガン撲滅基金 ゴルフ東西対抗」は毎年、その収益を「公益財団法人 高松宮妃癌研究基金」へ寄贈。

2000年には妃殿下より賜杯をたまわり、名称も「ガン撲滅基金 高松宮妃賜杯争奪 ゴルフ東西対抗競技大会」と改められた。毎年の恒例行事として、広く認知されてきた今大会は2006年を最後に現在は途絶えたままだが選手たちと、同基金との交流は今も続いている。
若き賞金王も、深い歴史に打たれてこれを機に、個人的にもチャリティ活動にもっと目を向けていきたいと、話した。

ジャパンゴルフツアーの開幕は、約1か月に迫ったがその前に、今平には大舞台が待っている。
初出場のマスターズはまだ見ぬ舞台にその対策として、昨末に中継局のTBSさんから過去3年分の映像をまとめたDVDを頂き、今はそれを見ながら仮想ラウンドに余念がない。

タコスで腹を壊したというメキシコでは、海外勢に「2、30ヤードはおいていかれた」という。
「でも、僕の体では今の飛距離がマックス限界。ショートゲームの勝負に徹したほうがいいと感じた」。
出発までに、アイアンの精度もあわせて重点的にレベルアップに励むつもりと話した。

この日4日は、石川遼も静岡で貢献活動を実施。
2期目の選手会長を支える身として、副会長に抜擢されたのが今平だ。
「今年はゴルフもそうですけどこういう活動も、しっかりしていかなければ」。賞金王も選手会長に刺激を受けて、足並みそろえて二足のわらじで奔走する。

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