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日本オープンゴルフ選手権競技 2019

第2ラウンドは翌日持ち越し。賞金1位の今平周吾が暫定4位で決勝ラウンドへ

大雨に見舞われた2日目の第2ラウンドは、17時01分に日没による、翌日への競技持ち越しになった。午後スタートの20組60人が3日目にプレーを残した。
第2ラウンドの残り競技は、19日土曜日の8時から再開予定。続く第3ラウンドは、当初の予定のワンウェイ&2人1組の2サムを変更して、アウト・インから分かれてスタートするツーウェイ&3サムで、同日13時からのティオフを予定している。

2度、3度と中断と再開を繰り返したこの日は、初日には6人いたアンダーパーが一人、二人と消え、ホールアウトができた選手の中では、ついにゼロ人に。
第2ラウンドを終えた選手の中で最上位につけたのは、先週の「ブリヂストンオープン」で、今季1賞をあげて賞金1位に浮上した今平周吾。
今週の難コースでも抜群の安定感を見せて、2日連続のイーブンパーを記録した。
暫定ながら、4位タイで大会を折り返した。

7時29分にティオフしたこの日は、インスタートの10番から出てすぐ、11番のティショットを打ったところで最初の中断。8時53分に再びコースに出たが、折り返して4番でボギーを打った直後に、またプレーが止まった。

リズムを作りにくい展開にも、「中断中は、何も考えずにお菓子を食べたりして、始まったら集中するように頑張った」と、気持ちのメリハリをつけてコースに戻った。

連続バーディを奪った17番、折り返して2番のパー3では、いずれも3Uの第1打で、みごとなチャンスを作った。
上りの6番では5メートルのチャンスを逃さず、7番では7メートルの長いパットをねじ込み、この日2度目の連続バーディ。

次の8番では3打目が深いラフに完全に埋もれた。難しいアプローチは、あえてピンを狙わず「少し左目を狙った」と、ピン3メートルに置いて、きわどいパーパットも拾った。

正確性を狙ってもともとクラブシャフトの先端を余らせてグリップするが、今週の難コースでは、いつも以上に短く握ってショットをしている。
「意識はしていないけど感覚的に。曲げたくない意識が強いからではないか」。
本能的に、いつも以上の安定感に徹する。

狭いフェアウェイや深いラフ。傾斜の強いグリーンなど、コースにひそむ数々の罠にも「決めたら躊躇しないこと。ティショットで迷ってしまうと刻んでも、ラフに入れたりしてしまうので。決めたら、そのクラブの一番の振りをすること」。
1打1打が、不動心の積み重ねだ。

勝てば5年シードの日本タイトル。
「獲ってみたいというのはある。コースが難しいので、スコアを伸ばすのは、難しいですけどしっかりパーセーブしながらチャンスが来たときに、しっかり取っていきたいです」。
2週連続Vを狙う目下賞金1位が、静かに照準を定めた。

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