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翔太と陸也の丸ごと福島オープン!!【契約プロのご紹介編】
昨年は、3日目を終えて通算20アンダーで首位に立った星野陸也を、連覇を狙う秋吉翔太が2打差の2位で追う構図。
ワン、ツーで抜け出した2人のホストプロはその日、ホールアウト後のヒーローインタビューに並んで臨み、「明日はバチバチで行こう」と威勢のよい秋吉に、星野は「怖いですね〜」と、長身を縮めて笑いを誘った。
願ってもないV争いに「翔太プロと陸也プロ。どっちを応援しよう…!?」と主催者が、嬉しい悲鳴を上げたのは言うまでもなかった。
スリクソンの契約プロには役者が揃っていることを、証明した一場面。
そんな2人が今年は中止となってしまった開催週に、大会のみどころや、思いを語る「翔太と陸也の丸ごと福島オープン」。連載4回目は僭越ながら、まずは大先輩のホストプロをご紹介。
ツアー48勝。永久シードのホストプロ、中嶋常幸は今年66歳を迎えて、ほとんどのレギュラートーナメントからの撤退を決めてはいるが、本大会には体力の続く限りは出ると宣言。
第2回の15年大会では、前週の全英オープンからその足で、福島に駆け付けた松山英樹と予選ラウンドの同組で競演。地元ギャラリーを歓喜させた。
中嶋の予選通過はならなかったが松山は、最終日の10バーディで、9位に入るなど盛り上げた。
星野「中嶋さんと松山さんとは去年11月の『ダンロップフェニックス』での練習ラウンドや、松山さんとは一昨年の予選でも回らせていただきました。お2人ともオーラが凄くて、去年の『ダンロップフェニックス』は、まだ練習なのに緊張しましたし、見て学ばせていただくことばっかり。日本に帰ってこられた際にはぜひまたご一緒したいです!」。
ほかにも、大会主催のスリクソン契約のシード選手には、「ツアー選手権」でメジャー1勝の塚田陽亮や、18年の「日本オープン」覇者で、目下5年連続でフェアウェイキープ1位の稲森佑貴。
また、出水田大二郎と香妻陣一朗は、秋吉には地元九州勢で、馴染みの練習仲間。
特に出水田は樟南高校(鹿児島)で秋吉と、寮の同部屋で3年間を過ごした一つ下の後輩だ。
一昨年に出水田が、ツアー初Vを達成した際にはお祝いに駆け付けた秋吉のほうが、感極まって号泣してしまった。
秋吉「一昨年は僕も今大会を含めて2勝したのですが、ずっと一緒にやってきた大二郎も同じ年に優勝できたのが本当にうれしくて。思いっきり泣いてしまって逆に大二郎には大笑いをされました。
大二郎は、長身を生かした大きなゴルフで海外でも通用する選手です。あと、(香妻)陣一朗は、なんといっても”ユーチューバー”ですね(笑)。ゴルフを盛り上げようと、試合のない今も楽しい動画をたくさんあげている。そちらもぜひチェックしてみてくださいね」。
香妻は、ツアー1勝が待たれる若手の一人でもある。
「来年の『ダンロップ・スリクソン福島オープン』では僕ら契約プロで、また優勝争いをして大会を盛り上げたいと思います。またぜひ、見に来てくださいね!」(秋吉、星野)。
中止となった今年の分も合わせて発奮だ。
※福島中央テレビでは28日(日)の12時45分から福島ローカルで、大会の特別番組「ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフ特別版〜いまゴルフが福島にできること〜」を、放送される予定です。
スリクソン契約の永久シード選手で大会アンバサダーの中嶋常幸をゲストに歴代覇者らが優勝時の思い出を語ったり、15年に出場した松山英樹のハイライトシーンなど、過去6回の開催を振り返ります。
秋吉と星野もリモートで出演。
お楽しみに!
昨年大会ハイライト画像