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星野が21位でメジャー初の決勝進出。松山は41位。浅地と石川は予選落ち(全米オープン2日目)
浅地洋佑と石川遼は、予選突破できなかった。
初日の5オーバーから巻き返しを図った浅地は2番でバーディを奪ったが7、8番、さらに後半14、15番で連続ボギー。17番もボギーとして「75」。通算9オーバーの116位タイに終った。
初メジャーを踏んだ19年の全英オープンでは4日間プレーができた(67位タイ)。「でも、全英オープンとはまたまったく違うタフなセッティング。足りないところだらけ」と、今後の課題が頭を巡る。
「飛距離もですし、ショートゲームのレベルも、パットのセンスもなさすぎて。あれを入れたら予選を通れた、というのがたくさんあった」と、この2日間を回顧する。
会場のトーリーパインズは、2009年の「世界ジュニア」で個人15位タイ、団体3位の成績を残した思い出のコース。
5月の日本予選を突破して、今度はツアー2勝のプロとして戻った。
「また回れたのは嬉しかったですけど予選を通れたらもっとよかった」。決勝進出を逃して悔しがった。
また浅地と共に、日本予選から2年連続6度目の出場を果たした石川は「76」を叩いて、初日の6オーバーからさらにスコアを落とした。
コーチと構築中のスイングに合わせて身体を大きくし、長尺ドライバーを投入するなど、試行錯誤を重ねて臨んだ。
難コースで飛距離の伸びを実感できるなど、「ドライバーに関しては収穫があった」と手応えはあったが、「自分で感じたミスがそのままミスになるコース。甘くはない。もともとうまくならなきゃいけないアイアンショット、ショートゲームもなかなかうまくいかず、ロングゲームにつなげることができなかった」。
3ボギーと1ダブルボギーに対して、この日はバーディがひとつも奪えず通算11オーバー、134位タイの終戦に「自分のいい状態が全然出せなくて。今はとにかく悔しい気持ちで一杯です」。
敗戦を契機に、課題克服に拍車をかける。
そのほか、米国予選を突破して出場権を獲得した米国のチャン・キムも、通算11オーバーで予選落ちした。
首位は通算5アンダーで、イングランドのリチャード・ブランドと、アメリカのラッセル・ヘンリー。
昨年覇者のブライソン・デシャンボー(米国)は通算イーブンパーの13位タイにつけている。
また、兄・エドアルド(58位T)と弟・フランチェスコ(30位T)のモリナリ兄弟(イタリア)が揃って予選を通過。兄弟での決勝進出は、93年大会のジャンボ尾崎と直道以来という。