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昨年覇者の浅地洋佑は「僕ら世代が感染防止につとめる」(4月3日更新)
5月7日から10日に千葉県の総武カントリークラブ 総武コースで開催されるはずだった「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」は、アジアと日本ツアーの共同主管で行われ、勝者は両ツアーのシード権が得られる。
昨年大会は、アンダーパーがわずか5人という難条件で、25歳の浅地洋佑(あさぢようすけ)が最愛の家族の前でみごとツアー初Vをもぎとり、世界への扉を広げた。
また、昨年の最終日はちょうど母の日と重なり、「僕にとっては特に忘れられないツアー初優勝でした」と、振り返った浅地。
昨年12月には長男も誕生し、連覇がかかった今年は、父親になって初めて迎えるシーズンでもあり、「開催をとても楽しみにしていた」という。
しかし、この日4月3日に中止が発表されると「この大会は、特に多くの国から選手が集まりますし、中止はやむをえないと受け止めています」と、改めて心境を語り、「開催に向けて準備をしてくださったすべての関係者のみなさま、また、苦渋の決断をしてくださった主催者のみなさまに、心より感謝申し上げます」と、思いを寄せた。
昨年は、さらに9月の「ANAオープン」でさっそく2勝目を飾り、賞金ランクは9位に。大躍進の19年シーズンだった。
今オフは、初V時に得た権利を駆使して積極的にアジアンツアーを回るつもりだったが世界的な感染拡大で、それもいったん断念。
今は、育児にも励みながら終息の時を待つ。
「僕自身も家族を持ち、守るべき存在ができて、大切な人にうつさないためにも、僕ら若い世代が感染防止にいっそうつとめていかなければならない時と肝に銘じています」と、自覚をにじませた。
そして、「1日でも早い事態の収束をお祈りしながら、今は体調管理と調整につとめます。再びみなさんの前でプレーできるようになりましたらまた、僕ら男子ゴルフを見に来てください。宜しくお願いいたします」とファンのみなさまに向けて改めて、メッセージを述べた。