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日本オープンゴルフ選手権競技 2020

20歳を逆転、単独首位へ。谷原秀人が初タイトルに王手

©JGTOimages
3日目の最終組は、41歳と20歳による雨中の大激戦。
真剣勝負の中でも谷原は、若い河本さんを温かい目で見ていた。

2005年には米参戦。昨年まで3シーズンを、欧州ツアーに居座った。世界中の強豪を焼き付けて、いったん日本に戻ってきた。
その谷原が、河本さんのゴルフに感嘆した。
「やっと日本にも、これだけ飛ぶ若い選手が出てきた」。

豪打と、どんなトラブルにもひるまない強気な攻め。
物おじしないプレースタイル。
「凄く楽しみな選手。今日はやってて楽しかった。すぐにプロになれると思うし、それくらいの実力がある。海外行って、バンバン暴れてもらいたい」と、期待を込めながら自身も懸命にプレー。

前半、3差をつけられた。
「今日はショットがコントロールしきれなかった。雨で、右にすべっていく。後半は、フェアウェイからのショットが、フライヤー気味に飛んでいった。そのへんのジャッジが全然分からなかった」。

やまない雨に、さすがのベテランも制御しきれず苦戦しながら「ヨーロッパでは、これくらいの天気は当たり前。今日は風がないだけいいかな、という感じで。そこまで自分を追い込まずに、気楽にやれたのが良かったと思う」。
経験にものを言わせて後半11番から3連続バーディで抗戦。

4〜6メートルのバーディパットを立て続けに決め続けて、13番でついに逆転。
最終日を前に、単独首位にのし上った。

週替わりで国境をまたいで戦う欧州ツアーは毎週が、ナショナルオープンみたいなもの。
どの国でもその権威は変わらず、それを勝ち取る価値の大きさは、言うまでもない。

「誰しもが勝ちたい大会。本当に獲りたいタイトルの一つなのは間違いないので。あと1日、全力でやりたいと思います」。
4年ぶりのツアー通算15勝目を、初の称号で彩る。

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