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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2004
宮本勝昌「この大会は、サバイバルゲーム」
この7年間というもの、いろんなことがあった。
初出場を果たした98年大会。ジャンボ尾崎をプレーオフ4ホール目に下して大会初優勝をあげた。
2001年には4打差3位からの逆転優勝。
「このピンの位置ならどこに落とせばいいとかは、すっかり分かっている」と言い切れる。東京よみうりとの相性の良さから、“シリーズ男”の異名を取る宮本だが、良い思い出ばかりではなかった。
昨年大会。2日目に大会ワースト記録となる13オーバー(83)を打って、首位と2打差の8位から、最下位に転落。
「あのときは…調子は悪くなかった。でも気持ちが入りすぎて、動きがぎこちなくなって…。しばらく、ショットするのも怖かった」。
できれば、思い出したくもない屈辱の経験。
払拭できるのは、自身3度目となる優勝しかない。
今年は、先週の大会を休んで月曜日からコース入りして調整に励んだ。前回は、初回から3年後に大会2勝目をあげた。あれから、また3年目の今年。
このめぐり合わせを、予感しているのか。開催前から気合が入っていた。
選ばれたものしか出場できないこの大会は、「サバイバルゲーム」と思ってプレーしている。
予選落ちがないかわりに1日ごとに、優勝への可能性がある選手と、そうでない選手がふるい分けられていく。
3日目が終わるころには半分以上が、そのゲームから脱落している。
「スコアを崩したときこそ、可能性があるほうに残らなくちゃ、と考えながらプレーするんです」と宮本はいう。
8番、11番のボギーも、17番のイーグルで取り返した。2打差4位タイとしぶとく粘って、いよいよ迎える最終日。
「可能性を信じて、1番ティに立ちたい」。
最後のゲームに賭ける。