前日初日に2オーバーの82位タイと、出遅れた賞金王にはこのまま絶対に、予選落ちできないわけがあった。
大会2日目の23日は、柏木一了キャディの51回目の誕生日。
スタート前に「奈々恵と僕からです」。フィアンセと並んで律儀に手渡したのは昨年に続いて2個目の腕時計と大リーグ「エンゼルス」のTシャツ。

「仕事のときに、一番使うものがいいなというのと、柏木さんは野球が好きなので」。
心のこもったプレゼントに添えてこの日、今平がもうひとつ是が非でも届けたかったのはもちろん、圏外からの決勝ラウンド進出だ。
「今日落ちるとヤバいでしょう」。
昨年5月のミズノオープンから続けている23試合の連続予選通過記録をよりによって、恩人の記念日に途切らせるわけにはいかなった。

前日初日はドライバーが曲がって、伸び悩んだ。
「捕まりが悪かった」と今朝の練習場で、ヒールに鉛を貼る応急処置でたちまち改善。
ボギーなしの5アンダーを記録して恩人を安心させた。

今大会は、2015年の初出場から一度もトップ3を外していない。
首位を快走するのは、石川遼。
「調子がよさそうなので、なかなか追いつけないと思いますけど明日ちょっとでも縮められれば。明日からがんがん攻めていきたい」。
最終日にもっとビッグな贈り物で喜ばす。

• 今平 周吾
• 石川 遼