今季AbemaTVツアーに３戦出場して２勝という圧倒的な強さを見せつけているＴ・ペク。この日も４番ホールで最初にボギーがきたものの、全く焦る様子はなかった。
「ラウンドしていればボギーはいつかくるものですし、全く焦りとかはなかったです。自分のプレーをしていればチャンスもくると思っていたので。今日は終始気楽にプレーできたのが良かったです」。
ペクに勝因を聞くと「気楽に」というワードが頻繁に出てきた。気楽にプレーできたのは自身のゴルフの調子が良かったからか？と聞くと婚約者からのアドバイスだと言う。

ペクは韓国生まれ、ニュージーランド育ちで米国の大学でゴルフの腕を磨いた。学生時代はオールアメリカンに選ばれるほどの実力者で、そのままPGAツアーで活躍するつもりでいた。日本ツアーへ参戦するきっかけは、今年の12月に現在ソウルに住んでいる婚約者と結婚をするために、アジアを戦いの中心に置こうと決めたからだ。昨年のＱＴは24位でクリアし、フジサンケイクラシックでは10位タイに入っている。ただ、初めての日本ツアーで意気込んでいた部分もあったのかもしれない。精神的な疲労も溜まっていたようで、そんな時に婚約者から「もっと気楽にやればいいじゃない」と言われて、気持ちが楽になったとのこと。

ペクのプレーを見ていると自身が楽しそうにプレーしているだけでなく、同伴プレーヤーのショットを称賛したりもする。結果を出すことだけに執着せずにゴルフを楽しむことに気持ちを向かわせたことで、本来の実力が出せるようになったのかもしれない。

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